法華狼の日記

他名義は“ほっけ”等。主な話題は、アニメやネットや歴史認識の感想。ときどき著名人は敬称略。

橋下徹弁護士のブログはヨミニクイ

今枝弁護士に対して弁護団から分離させる懐柔策に出たのかなと思ったほど、丁寧語になっていて驚いたエントリがある。
http://hashimotol.exblog.jp/6545710/
もちろん、必ずしも主張や表現が真面目になったというわけではない。

時代錯誤の弁護士はこれからどんどん他界していくでしょうから、職業倫理に凝り固まり、
弁護士様は偉いんだという認識の馬鹿な弁護士会は放っておいてもいいでしょう。

しかし、非常に気になったのは、先日8月の光市母子殺害事件弁護団緊急報告集会に僕が出席した際のことですが、もう他界寸前か、今更改心のしようもない、ばりばり弁護士様は偉いんだ、弁護人は世間を敵に回してでも被告人の利益のために活動すべきなんだ教のカルト弁護士はしょうがないにしても、僕と同世代のそして年下の弁護士が、まだこの弁護士職業倫理に凝り固まっていることです。

本当に驚いたし、呆れた。せめてもう少し言葉を選ぶことはできないのか。

しかし、今回の懲戒請求は、一般市民の声だったんです。黄金の宝だとは思いませんか?
それによって、今枝弁護士の考えた方が少しでも改まったなら、感謝してもし尽くせませんよ。

上記の論理は説教強盗を思い出す。

佐藤彰一教授に感謝するとともに、上記ブログの勝手な引用につきましてお詫び申し上げます

前後するが、ここで発言元にリンクを張ってなく、字体を変えるなどして引用部をわかりやすくする工夫もない。カギカッコをふくむ文章を同じカギカッコでくくっては、どこからどこまで引用かわかりにくい。
弁護士という主張を具体的に行うべき職業でありながら、このように長々と「読みにくい」文章を書くのはなぜなのだろう。


そして新しいエントリはつまらない挑発としか思えない。あるいは番組制作者への媚びか。
http://hashimotol.exblog.jp/6578413/

昨日同番組で死刑廃止論者の弁護士(菊田幸一弁護士)が出演しました。
ものの見事に、その浮世離れさが露見しましたよ。
時間があれば同番組を観て下さい。
弁護士会や大学の講義では、みなフンフン頷いてくれるのかもしれませんが、とてもじゃありませんが、あんな理屈では世間は死刑廃止なんて認めません。
誤判防止の観点から死刑に一定の制約をすべきであることが僕の持論ですが、菊田弁護士のような理由で死刑廃止論を唱えても、それは狭い弁護士業界の一部にしか通用しないでしょう。

今さら驚くことでもないが、エントリで死刑反対論への具体的な批判をいっさい提示できていない*1。反対論自体は具体的な内容を提示しているのに。
「浮世離れさが露見」という話もこれまでから考えると、単に番組パネリストが誰も聞く耳を持たなかっただけではないかと予想する。

あなたが、ブログなんかでちまちまやっても、せいぜいあなたの周囲の極少数の間での井戸端会議ですよ。

トラックバックすら受けつけていないブログで主張できることだろうか。

1000万人単位を相手にして、自分の意見を主張できるチャンスですよ!!
たかだか38人の猛反対って、そんなの無視すりゃイイだけじゃないですか!!

38人の明確な意見を無視しろとは。それをいうならば、懲戒請求を出した人数も世間を形成するほどとは思えないのだが。

あなた方は、法廷で、弁護士の緩い反対尋問しか経験したことがない。
弁護士の反対尋問なんてちょろいものです。
あなたが、どれだけ崇拝している弁護士であっても、それは狭い世界で通用しているだけであって、法廷の場を離れれば、たいしたことがない。

なぜ、刑事裁判の話で反対尋問を行う相手として弁護士を想定するのか。やはり橋下弁護士に刑事弁護の経験はほとんどないのだろう。

一線で活躍されている論客からの最高の反対尋問を経験してみてください。
反対尋問が強力であればあるほど、それに耐えた主尋問の信用性は高まりますよね。

論客とは誰のことだろうか。「見える」や「感じる」が根拠では*2、最高で強力な反対尋問とは思えない。
そして光市母子殺害事件の判事や検察官まで馬鹿にされている気がする*3

*1:このエントリ全体も、いつも以上に具体性を欠いている。

*2:http://d.hatena.ne.jp/hokke-ookami/20070910/1189381317

*3:実際、私も検察側が粗雑だとは感じているが