法華狼の日記

他名義は“ほっけ”等。主な話題は、アニメやネットや歴史認識の感想。ときどき著名人は敬称略。

大阪大学の菊池誠氏によると、県営プールの水着撮影会で民間イベントと同レベルのルールが決められたことは「頭がおかしい」「ファシズム」とのこと

 埼玉県の県営プールにおける水着撮影会について、18歳以上に参加者をかぎったり服装に細かいルールが新しく決められたという。
過度なハイレグ、ローライズ「不可」 埼玉県公園協会が水着撮影会に「細かすぎる」手引き - 産経ニュース

埼玉県営プールで昨年開かれた水着撮影会で過激な水着やポーズが問題になったことを受け、プールを管理する県公園緑地協会は、水着撮影会の新たな許可条件を示し、水着やポーズなどについて詳しく説明した「開催の手引き」を公表した。

 そもそも県営プールは写真撮影を目的に建設管理された場所ではない。むしろ目的外の撮影をすることされることに敏感になってもおかしくない場所だろう。新たなルールで「可」とされた範囲を見ると、かなり行政として譲歩しているとすら思える。
https://www.parks.or.jp/association/association_news/files/5854/005854/att_0000002.pdf
 もともと周辺のプールで撮影会の許可が出なかったがゆえ県営プールで複数の撮影会がおこなわれた経緯がある。スマートフォンなどもふくめて撮影可能な機器はいっさい内部にもちこめなくなっても不思議ではないと思っていた。


 産経はルールが細かすぎるというインターネットの反応をとりあげ、それを受けて物理学者でと学会メンバーの菊池氏がTwitter*1で下記のように論評していた。


もはや頭がおかしいとしか思えませんが、これが共産党議員団が求めたものですよ。
共産党の本質がファシズムであることがよく分かる。

 水着撮影会への抗議に共産党議員がかかわったものもあることは知っているが、このルールを共産党議員団が求めたという根拠がよくわからない。産経記事を読めばルールを決めたのは「大学教授や県職員OB、経済団体役員、弁護士、広告代理店社員の5委員」とわかる。
 しかも「マルチョウ@mrc_hrm」氏が指摘するように、ルールは経験の蓄積がある民間イベントを参照した可能性がある。たとえ直接の参照元ではなくても、ほとんど同じ細かいルールで実績があることはたしかだ。


どう見てもコスホリの露出規定を参考にしまくって制定してて、知見のない分野について素人たちがルールを決めなきゃいけなくなったらそりゃ既存の権威あるイベントを参考にするのが正しいわな…と思った
埼玉県公園協会の手引き→https://parks.or.jp/association/association_news/files/5854/005854/att_0000002.pdf
コスホリックの規定→http://cosholic.jp/pg112.html

 コスホリックは2010年から開催され、歴史的な経緯からコミックマーケットよりもコスプレのルールが性的方面でゆるい。ルールの具体的な細かさは、むしろ許容範囲をギリギリまで広げるためと考えられる。
半裸のオンナが過激なポーズで客引き!? コスプレイベント「コスホリック」で見た“欲望”のカオス(2020/05/09 18:00)|サイゾーウーマン

コスプレ写真集を販売できるイベントといえば、主に「コミックマーケット」(以下、コミケ)でした。しかしコミケでは、“過激なエロコスプレ写真集”は販売ができません。コミケに参加するサークルは、当日に運営スタッフから販売する写真集のチェックを受けるのですが、性器などのボカシが不十分だと判断されると、たとえ販売の準備が万端であっても、“発売NG”になることがあります。こうした悔しい思いをしたサークルを救済するべく誕生したのが、コスホリなのです。

 年齢制限もコミックマーケットよりきびしく、それゆえの自由度が確保されている。むしろ写真集などがコミックマーケットでは販売できないことが売り文句にすらなるという。
 もし菊池氏が撮影会はルール不要と主張するなら、それはそれで自由だとは思わなくもない。菊池氏に限らず、行政の決めたルールに反対したいなら、それを主張して社会にはたらきかける自由はある。
 しかし根拠を出さずに頭から「頭がおかしい」という形容をつかっていいとも思わないし、ルール無用が本当に自由な撮影会につながるかも疑問がある。

*1:現X。