法華狼の日記

他名義は“ほっけ”等。主な話題は、アニメやネットや歴史認識の感想。ときどき著名人は敬称略。

アニメ制作者の17%に心の病気の可能性があるとのアンケート結果

 JAniCAのアンケート結果を12月4日にNHKが報じていた。
アニメ制作者の17%が心の病気かその可能性 業界団体が調査|NHK 首都圏のニュース

アンケート調査を実施したところ、429人から回答がよせられました。
それによりますと、このうち、17%にあたる73人がうつ病などの心の病気になったか、なった可能性があるということです。
また、疲労具合について尋ねたところ、精神的な疲労について感じているのは68%にあたる291人、身体的な疲労について感じているのは66%にあたる285人でした。

 あくまでアンケートであって無作為抽出した統計などではないので、問題に声をあげた比率がそのまま全体に適用できるわけではない。
 しかし回答した人数の多さから考えても、業界でとりくむべき問題であることも事実だろう。


 JAniCAによるレポート全体は12月7日に公開されていた。
http://www.janica.jp/survey/survey2023Report.pdf
 NHKの注目した問題で疲労はノンブル56頁の「生活・仕事の状況」に、「心の病気」はノンブル81頁の「病気・ケガでの通院」の項目にまとめられ、あまり目立たない。
 もちろん他の記述も、愛好家の視点からしても興味深いものが多くて、ひとりの消費者として責任を感じるところがある。
 特に今年は『呪術廻戦』の2期や『進撃の巨人』の完結編を制作したMAPPAの現場がひっぱくしていることが複数のアニメーターからにおわされている。


普通に考えたら到底間に合わせられないスケジュールをスタッフ全員が地獄を見ながら何とか完成させて、その結果だけ見た上の人たちが「なんだかんだ言って出来んじゃん!」と勘違いして改善を怠る最悪の循環
始まりは4ヶ月で映画を一本完成させてしまったことなんだろうな…


会社の用意した期間内でもしまともな労働時間で作ってたら本当に酷いものしかできあがらないと思うよ


リアクションの量から本当にでかい規模の作品なんだなと思うと同時に他と比べて作業料金は特別なものではなく、むしろ役職的に割に合わないぐらいな額しかでてないのが悲しいところ。夢がない

 人気のある作品で搾取すると、クリエイターはせめてやりがいがあることを求めてしまい、結果として画面が素晴らしいものになってしまうパラドックスを感じている。