ソラシド市の魔女たちが子供たちを待っている。ハロウィンに虹ヶ丘家の魔女たちが……という状況設定で、虹ヶ丘家で子供たちをむかえることに。幼稚園で虹ヶ丘ヨヨが魔女とうわさされており、そこで逆に魔女になろうと考えたわけだが……
この時期の定番となったハロウィン回。劇場版にとられていた制作リソースがもどるためか、作画が整っているところも例年どおり。
序盤は虹ヶ丘家の関係者が特殊能力をもつことが子供たちに見られている問題から、本気で魔女のふりをして逆に目くらましする定番の展開。しかし敵幹部バッタモンダーが乱入してから話が良い意味で変な方向に。偽の変身バンクまでつかってキュアパンプキンなるプリキュアになりすますわ、イタズラしながらお菓子をすべて奪っていくわ……
そこから虹ヶ丘の魔女たちが屋敷を出て街角でもお菓子をくばる展開につながり、しかしプリキュアとの戦いは前触れなく登場した別の敵幹部スキアヘッドが担当。組織の目的がはっきりしないのに組織の目的でしか動かないスキアヘッドには魅力を感じづらいが、今回のように個人的な動機でプリキュアを傷つける別の敵幹部もいると対比的にキャラクターが立つ。
作画の良さに助けられてハロウィン関係のディテールも細かくコスプレも多様で、アクションもダイナミック。独立した娯楽回としては充分に楽しめた。
