法華狼の日記

他名義は“ほっけ”等。主な話題は、アニメやネットや歴史認識の感想。ときどき著名人は敬称略。

『世界まる見え!テレビ特捜部』意外なもので命拾い ○○のおかげで助かりましたSP

「レスキューカメラ」は、冒頭のミニ映像コーナーと同じく人間や動物が危機一髪のところを助けられた映像集。見ごたえはあったが驚きはない。


「94歳の小学生」は、ケニアの老いた助産婦が、子供たちにまじって小学校卒業をめざすドキュメンタリ。
 教育を受けられなかったプリシラは、同じように教育を受けられなかった周囲の手本となるべく、小学校をきちんと学びなおそうとする。2020年に公開された『GOGO(ゴゴ) 94歳の小学生』のダイジェスト版。

 プリシラは単純な四則演算も難しいし、目も耳も悪くなって授業についていくことが難しい。それでも周囲のロールモデルとして奮闘をつづける。少女用の寄宿舎を建てるよう要求して成功したりもする。
 修学旅行で会いにいったマサイ族に、きちんと女性が小学校を卒業できているかと質問したりする。卒業すると答えるマサイ族に対して、プリシラの村で娘たちは家を優先してしまうと語る。古い伝統を守ることで有名な民族のほうが、子供を育てる豊かさがある。
 プリシラは卒業できずに挫折するが、校長に説得されて病院で白内障と診断されて手術を受けたりして、周囲に影響をあたえながら卒業へむけて奮闘する姿で番組は終わった。
 数年前のドキュメンタリだが、その後のプリシラがどうなったのかスタジオで説明がなかったのは残念。


「山奥の村にラジオ局を作ろう」は、高齢化が進む人口40人ほどの韓国の村で、村人だけで運営して村人だけが聴取するラジオ局を紹介。
 昔に流行った漫才のレコードを流したり、100歳を超える老女もMCで参加したり、和気あいあいとした空間がつくられる。そのラジオは一方的に情報発信する娯楽番組というよりも、平均70歳以上なのに労働をつづけて会話する機会がない人々が、移動することなく思いをつたえあうメディアとしての意味が強いようだ。