法華狼の日記

他名義は“ほっけ”等。主な話題は、アニメやネットや歴史認識の感想。ときどき著名人は敬称略。

国際政治評論家の白川司氏が、「統一教会叩き」をすれば「反安倍」になるかのようなツイートをしていた

当該ツイートはid:emiladamas氏のはてなブックマークで知った。いいねやリツイートをそこそこ集めつつ、引用リツイートでは賛否両論となっているようだ。


手作り銃で首相が暗殺されて、そんな事を放っておいてマスコミが統一教会叩きに興じる国が、本当に中国と対抗でくきのか。これまでの反安倍はともかく、本人がいなくても反安倍とは、我が国はこんなにレベルが低かったっけ。不安になってきた。
高齢社会の怖さってここだよな。日本はだんだん若者の意見を聞けない社会になってきている。マスコミに出てくる「若者」は共産党系ばっかりだし。自民党は福田、河野、小泉だし。いつまで戦後ごっこを続けるつもりだ。

しかしエントリタイトルで書いたように、この白川氏のツイートは「統一教会叩き」がそのまま「反安倍」になると解釈しなければ成立しそうにない。
安倍氏と当該宗教に深い関係がないのであれば、「統一教会叩きに興じる」ことは安倍無視であっても安倍批判ではあるまい。一部で最近に主張されだしたように「天敵」であったなら、むしろ安倍賞賛といってもいいはずだ。
hokke-ookami.hatenablog.com
もし現行の「統一教会叩き」が誤った認識から「反安倍」へ歪曲されていると主張するなら、白川氏は違った表現にするべきだし、その根拠もそれなりに必要だろう。


ちなみに白川氏は雑誌『WiLL』で連載をもっているが、旧統一協会関係のメディア「Viewpoint」にも今年に何度も寄稿している。ツイッターで宣伝しているくらい深い関係だ。


保守系オピニオンサイトのビューポイントに「韓国はなぜいつまでも反日活動を続けるのか?」という一文を寄稿させていただきました。

https://vpoint.jp/world/korea/220003.html


保守系オピニオンサイトのビューポイントに『ウクライナ戦争を招いたバイデンの「老化」』という一文を寄稿しました。

https://vpoint.jp/world/usa/219455.html


保守系オピニオンサイトのビューポイントに「韓国はなぜいつまでも反日活動を続けるのか?」という一文を寄稿させていただきました。

https://vpoint.jp/world/korea/220003.html


習近平が本当に恐れていること」という一文を保守系オピニオンサイトのビューポイントに寄稿いたしました。

https://vpoint.jp/world/china/220466.html


また、上記で宣伝している記事は現在すべて削除されているが、どのような意図によるものだろうか。もちろん特別な意図などない可能性もあるが。
ここでひとつの傍証として、「Viewpoint」には執筆者を一覧にしたページがあり、白川氏も掲載されていたが、やはり削除されているという問題がある。
https://vpoint.jp/writerlist
ウェイバックマシンアーカイブを確認すると、安倍晋三氏が銃殺された事件の後、7月19日から7月23日のあいだに削除されたらしいことがわかる。
https://web.archive.org/web/20220719062836/https://vpoint.jp/writerlist
https://web.archive.org/web/20220723172556/https://vpoint.jp/writerlist
統一協会の関係者以外にも、さまざまな反共産主義的な執筆者がならんでいる。削除したことに特別の意図はなかったとしても、残すべき情報だろうと思わざるをえない。
ひとり意外な名前として注目したいのが堂本かおる氏だ。さまざまなメディアでブラックカルチャーやマイノリティ文化をレポートしている、米国ニューヨーク在住のライターだ。
なぜ執筆者にならんでいるのか、2019年にツイッターで質問され、寄稿ではなく転載の許諾であったこと、しかし最初の転載しか告知されず、執筆者のページに入っていることも知らなかったと答えていた。


これは寄稿ではなく、既出記事の転載です。アメリカ文化についての記事を転載したいということだったので、広くいろいろな人に読まれるかと思い、承諾しました。ただし2回目以降は転載の告知をもらっておらず、私のページがあるのも知りませんでした。お知らせいただき、ありがとうござます。

やはり堂本氏は脇が甘かったと批判されてもしかたないだろう。それと同時に、「Viewpoint」が執筆者を一種の権威づけとして利用していた可能性もうかがえる。堂本氏の説明が事実ならば、「Viewpoint」は執筆者を利用する方向でばかり連絡をおこたっている。
もちろん一般的なメディアにもさまざまな問題があるだろうが、カルト宗教が存在感を出すためのメディアには性質の異なる問題があるわけだ。他の俗悪なメディアと比べても距離をとるべきだと思わざるをえない。