法華狼の日記

他名義は“ほっけ”等。主な話題は、アニメやネットや歴史認識の感想。ときどき著名人は敬称略。

堕胎罪とか中絶禁止法の話題を見ていて、そこまで人権を認める理屈なら罰則が足りないのではないかと思った

どのような報道を見ても、胎児に早くから人権を認めるまではまだいいとして、中絶した女性や医師に罰をあたえる方向ばかり。
www.bbc.com
news.tv-asahi.co.jp
男性が中絶をもとめた場合に男性に罰をあたえる法律ができたという報道を聞かないし、検索しても皮肉しか見つけられない。
日本の厚労省見解のように中絶には配偶者の同意も必要とされる場合、その配偶者も同等の責任を負ってしかるべきだろう。
www.kanaloco.jp


一応、一部の宗派などでは男性にも責任を共同でとらせる思想はあるかもしれない。
下記エントリによると、欧米のキリスト教に限定しても、女性に中絶の選択権があるという考えもふくめた見解がはばひろく存在するという。
aquatofana.hatenablog.com
しかし北米の一部では受精した時点で中絶を禁止する法律までできたと知り、これで男性の責任が問われないのは嘘だと思った。
www.huffingtonpost.jp
はてなブックマークでも、下記のように受精卵を「殺す」か女性の人権を剥奪するかの二択をせまるようなコメントがあった。
[B! あほか] 受精した瞬間から、中絶禁止。オクラホマで可決された厳しい法案を副大統領が強く批判

id:iteau 胎児を殺さないと女権を守れないと言うなら、女性を一人前扱いすること自体が間違い。女子供として「保護」下に置いたうえで参政権を剥奪すべき。

もちろん、受精卵に人権を認めるなら女性が中絶をする以外の状況でも犯罪になることがあると指摘するコメントもある。

id:uehaj 不妊治療としての顕微授精、受精卵の冷凍凍結も不可能になる。

実際そこまで人権を重視するなら、たとえば性器の挿入をともなう性行為は着床しない受精卵ができると予想できるのだから、そういう行為をした男性にも罰がくだされるべきではないか。
コンドームの避妊能力も完全ではなく、殺精子ゼリーなどを組みあわせる必要がある。それも考慮すると罰則の対象がかなり広がりそうに思うのだが。