国交省職員、検査院の指摘後は自ら統計書き換え 自治体には中止指示 [国交省の統計書き換え問題]:朝日新聞デジタル
建設業の受注実態を表す国の基幹統計を国土交通省が書き換えていた問題で、同省が2020年1月までに会計検査院の調査を受けたため、データの回収を担う都道府県に書き換え作業をやめさせ、同省本省の職員が自ら書き換えを行っていたことがわかった。
山形浩生氏が統計の捏造の困難性だけをもって経済指標の信頼性を絶対視していたことのメモ - 法華狼の日記
また厚労省の担当者が2004年に本来とは異なる調査手法に変更した後、担当者間で15年間引き継がれてきた可能性があることも判明した。調査手法を正しく装うため、データ改変ソフトも作成しており、厚労省の組織的な関与の有無も焦点の一つだ。
なるほど、捏造が困難であるということは、その捏造は大規模におこなわれ広く責が問われるものだろう。そしてその悪影響の範囲もささいなものではなくなる。
そういう意味では、統計捏造の困難性を主張した山形浩生氏の見解が正しければ正しいほど状況はひどいのだ、と覚悟しておく必要がありそうだ。
底なしの統計不正、総務省に飛び火 「世界の信頼失う」:朝日新聞デジタル
「消費者物価指数」の基礎となる国民生活に直結する重要な統計だが、大阪府で調査員が架空の数値を報告し、まとめられたことが発覚した。
不正発覚の一報は大阪府から1月28日夕に総務省に届いたが、同省は同日夜の記者会見で、厚労省所管の「賃金構造基本統計」で点検漏れがあったと発表しながら、「厚労省以外には該当がないことが確認できた」と説明していた。
ゆがんだ鏡しかないのなら組みあわせるなどして使用するしかないが、自らが美しく映るようゆがませた鏡をもとに行動することは正当化できない。その鏡像にもとづいて行動する危険性もいうまでもない。
困ったことに、そのように鏡をゆがませる自由があったほうが主観的には幸福で、少しでも正しい鏡にしようとする努力は嫌悪される。国民が自公政権を選ぶ理由はどちらだろうか。