法華狼の日記

他名義は“ほっけ”等。主な話題は、アニメやネットや歴史認識の感想。ときどき著名人は敬称略。

不織布マスクが出まわっている今も安倍政権は布マスクを送りつづけるという……

布マスク、今後さらに8千万枚を配布 不要論でも発注済 [新型コロナウイルス]:朝日新聞デジタル

介護施設保育所など向けの布マスクの発注と製造が続き、今後さらに約8千万枚を配る予定であることが厚生労働省などへの取材でわかった。

朝日新聞誤報に期待するむきもあったようだが、官房長官菅義偉氏は配布事業の継続を正当化し、厚労省もマスク需要と布マスクの意義をすりかえている。
介護施設への布マスク配布「有意義だと考えている」菅官房長官 | NHKニュース

介護施設の職員や利用者などへの布マスクの配布について菅官房長官は、重症化するリスクが高い高齢者などの今後の備えとしても有意義だとして、1人当たり7枚の配布を継続し、ことし9月中旬までに終えられるよう進めていく考えを示しました。

厚生労働省は「施設の利用者や職員は毎日、マスクをつける必要があるが、使い捨てマスクの供給は去年ほどには戻っていない。布マスクを配布することで需要を抑制する効果もあり、9月中に配布を終えたい」としています。

一方で介護施設からは「介護現場に目を向けてもらっていることは感謝したいが、今、必要な物は布マスクではない。感染者の増大とともに、今後、施設でクラスターが発生する事態に備え、感染防御に対応できる高度な衛生用品の支援を徹底してほしい」という声も上がっています。

現在の研究では不織布マスクの効果が一定以上ある一方、それほどの効果が布マスクに期待できないとされている。
「アベノマスク」は個々人が選べないためサイズを合わせられず、さらに効果がないという批判も根強い。


また、一般世帯に布マスクを配布する理由として、医療施設などに不織布マスクをまわすためという擁護があったし*1厚労省もそれを説明に組みこんでいた。
布マスクの全戸配布に関するQ&A|厚生労働省

緊急性の高い医療現場に不織布マスクを優先的に配布する、などの趣旨に照らして、国民の皆様に幅広くお配りするため、ポスティングチラシの投函をお断りいただいている集合住宅等にも配布させて頂きます。

布マスクを高リスクな施設に配布しつづける政策は、全世帯に配布された「アベノマスク」の意義をあらためて疑わせるにあまりある。

*1: