従軍慰安婦問題をめぐる名誉毀損裁判の第一回口頭弁論で、維新の会はしっぽを切らなかったらしい - 法華狼の日記の続報。
どうやら被告側は歴史学の方向では戦わないことを選び、桜内議員が何を指して「捏造」と評したかという争点に持っていきたいようだ。
YOいっション: 吉見裁判 第二回口頭弁論(2013年12月11日)参加記
被告が橋下大阪市長の記者会見の冒頭で述べた「これは既に捏造だということがいろんな証拠によって明らか」の「これ」は「慰安婦が性奴隷である」ということであり、原告の著作を示さない。捏造というのは「事実でないことを事実のように拵えて言うこと」であるので、「慰安婦が性奴隷である」というのは概念であり事実ではないので名誉毀損は成立しない。
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捏造と呼びえないことを捏造と呼んだのだと釈明しては、たとえ法廷戦術としては成立しても、被告の擁護にならないだろうに。
ちなみに下記エントリは被告側に立った傍聴記。被告側が方向転換していたことを昨年末の時点で伝えていた。
慰安婦に関する吉見義明vs桜内文城代議士の訴訟公判傍聴報告 | 「慰安婦の真実」国民運動のブログ
原告側の請求原因の特定(何について訴えているのか)について、裁判長も理解するのに困難を感じているようであり、請求原因の特定を原告側に求めている。被告側弁護団は、弁護の論点を裁判長の心証に沿って、慰安婦=性奴隷説の是非ではなく、「原告の請求原因の特定」を求め、その非論理性を追求する方向に転換してきた。
全体として、意外なほど冷静な筆致が興味深かった。被告側の心象を知る良い資料と思う。
桜内議員が目的とした「性奴隷はなかったことを明らかにする裁判としたい」という目的からは離れてきた感がある。法廷戦術として、原告の訴訟を、ほとんど門前払いに等しい状態にしてしまおうというのは、優れた戦術であると思うが、直接的に慰安婦=性奴隷説を否定することにはならない。第2回公判では、裁判長は、原告側を向いて何かを尋ねていることが多く、原告側は、2月に説明書類を提出することになったことからも(時間がかかることも、原告側の苦戦を示しているのか?)、現時点では、訴訟の成立についての裁判長の心証に関して、原告側は、かなり苦戦しているのではないかとの印象をもった。