法華狼の日記

他名義は“ほっけ”等。主な話題は、アニメやネットや歴史認識の感想。ときどき著名人は敬称略。

『ドキュランドへようこそ』「RBG 最強の85才」(前編)

2020年9月に死去したノトーリアスBIGならぬノトーリアスRBGの、2018年につくられた長編ドキュメンタリーを二分割して放映。後編は来週。
www.nhk.jp
最高裁判事の就任式に、つい先日に米国新大統領に就任したバイデンがいて、おそらく日本で後づけされたテロップで指摘されたところが印象的。


最高裁判事になってから年月を重ねた85歳のルース・ベイダー・ギンズバーグは小柄で眼鏡が印象的な強き女性。しかし今回に放送された前半生は、むしろ怒りを抑えて冷静になることを選んだ、知的な弁護士としての女性像が紹介される。
男女差別の壁を壊すための司法闘争も、最初は空軍の女性兵士が男性兵士と違って住宅手当がもらえないという問題で、次は妻をうしない育児と仕事の両立にはげむ父親が支援をえられないという問題。国家の利益に直結したり、女性差別の結果で男性が不利益をこうむったりする、男尊女卑社会でも認められやすそうな争点に「……なるほど」と思った。もちろんそれでギンズバーグが責められるべきというわけではなく、そのような方向性を選ばせた社会について考えこまされたといったところ。