法華狼の日記

他名義は“ほっけ”等。主な話題は、アニメやネットや歴史認識の感想。ときどき著名人は敬称略。

『世界まる見え!テレビ特捜部』世界はマジで不思議なことだらけウソかマコトか2時間SP

今回は、米国カリフォルニア州で開催されているブサイク犬コンテストや、オハイオ州の未確認生物グラスマンのドキュメンタリーなどを紹介。
見どころは、メンタリストのダレン・ブラウンによる絵画盗難トリック。老人4人のチームで練習し、警備員の注意をそらせて本命の絵を別の絵にすりかえ、監視カメラは小さな絵をレンズ前に重ねてごまかす。それを視聴者に見せた後、本番では監視カメラの怪しさを警備者に気づかせて、美術館を閉鎖させた後にテーブル下に隠れていた老人が車椅子を使って絵を搬出。閉鎖させることで安心させつつ、とりのこされたという老人の主張の説得力を高める。警備者の腕時計を操作して時間を数分誤認させたという古典的なトリックも使用。なかなか楽しかったし、そのまま怪盗サスペンスにしたてられそうだが、警備者が本気なら無理だろうし、たぶん本当はヤラセなんだろうな。
他に、出エジプト記の記述が歴史的事実にもとづいているという説を紹介。エジプトを襲った災いは、全て火山とそこから派生した酸性雨や生贄で説明がつき、紀元前にサントリーニ島が噴火したという事実もある。モーゼが海を割ったのは風で浅瀬の底が露出するウインドセットダウン現象で、紅海と同じ呼ばれ方をしたであろうマンザラ湖が実際の現場だという。しかし、どれも斬新な観点のように説明していたが、神話や伝説に事実の核があったと考えるのは、むしろ古典的な発想だと思う。