法華狼の日記

他名義は“ほっけ”等。主な話題は、アニメやネットや歴史認識の感想。ときどき著名人は敬称略。

『世界まる見え!テレビ特捜部』謎と驚きがいっぱい! 運ぶSP

放映されたのは16日。恒例の「オーストラリア空港税関」も今回のテーマにあっている。
ゲストとして、プラントハンターの西畠清順が登場。仕事のひとつとして神戸の巨大クリスマスツリーも紹介されたが、説明の不透明さなどで批判をあびた*1ことは言及されなかった。


冒頭では、各国の知られざる職業を紹介。インドで各家庭が作った弁当をデリバリーだけする「ダッバーワーラー」や、エクアドルで高山から天然氷を運ぶ最後の男などが登場した。前者は宗教的タブーが厳しく多彩すぎるため弁当だけを作ることが難しいため、後者は冷蔵庫で人工的に製氷できる現在もジュースの材料などで古馴染みの顧客がいるため、仕事として成立しているという。
他には物珍しい姿の移動機械も紹介。ドバイにおいてドローン技術の応用で進められているスカイタクシー計画や、横転した姿で稼働する冗談のような自動車、中国で企画者が夜逃げしたことで知られる道路をまたぐ巨大バス計画が興味深かった。


「世界の建物の謎」は、巨大公共事業の失敗例を紹介。
チリの跳ね橋は完成間近で工事が中断、原因は片方の舗装を逆にしてしまったため。側道を少し作り直すだけで修正できるかと思いきや、雨水を排水する関係で舗装には傾斜がつけられており、それも逆にしてしまったため、大幅に削ったり盛ったりする修正が必要になったという。
メキシコの巨大地下鉄は運行開始から1年半で半分の区画が不通に。原因は政府が予定より長い客車を購入したため、安全にカーブを曲がれなくなったという。他にフランスの列車も、新車両の幅が3cm広かったため、調査していなかった古い駅のホームを削る羽目になった。
どれも単純ミスだが、それゆえに失敗したことの情けなさが印象的だった。


「航空機事故の真実と真相」は、2001年11月に起きた飛行機墜落事故を紹介。ケネディ空港から離陸してドミニカに向かう途中、垂直尾翼が根元からとれて、街に落下、住民をふくむ死傷者を出した。
同時多発テロの直後だけに原因はテロかと思いきや、フライトシミュレータの危険度設定が関係していたという真相。別の飛行機の後方乱気流に巻きこまれた時、非現実なまでに機体がかたむく設定になっていたため、ベテランパイロットが必要以上に方向舵を操作して折れてしまったのだという。
過剰な危険度を想定したことが事故につながったという、珍しさが印象に残った。