法華狼の日記

他名義は“ほっけ”等。主な話題は、アニメやネットや歴史認識の感想。ときどき著名人は敬称略。

録音データを出してもセクハラを全面否認されるなら、もう映像データがなければジャーナリストは権力を追及できなくない?と一瞬だけ思ったが……

財務次官の福田淳一氏がセクハラをはたらいたと新潮に報じられ、音声データも公開されながら*1、全面否認をしているという。
しかし思えば、この国ではホテルの監視カメラという第三者の録画データが残っていても、権力に近ければ逮捕もされず、不起訴処分ですむのだった……
http://www.hochi.co.jp/topics/20170529-OHT1T50220.html

暴行を受けたとされる2015年4月4日の都内ホテルの防犯カメラ画像には、山口氏に抱えられてホテルへ入っていく様子が映っていたと主張している。4月15日に警視庁の捜査員と一緒に確認したという。

https://www.asahi.com/articles/DA3S13147012.html

東京地検の不起訴(嫌疑不十分)処分について、東京第六検察審査会は22日、「不起訴相当」とする議決を公表した。


それにしても、全面否認する立場ならば辞任しない選択はいいとして、被害者の調査に協力するよう記者クラブに求めるのは、あらゆる意味で最悪というしかない。
財務次官「セクハラ発言の認識はない」 事実関係を否定:朝日新聞デジタル

福田氏は「女性記者との間でこのようなやりとりをしたことはない」と事実関係を否定している。辞任しない考えも示した。財務省は外部の弁護士に委託し、調査を続ける方針も発表。記者クラブの加盟各社に対し、各社の女性記者の調査への協力を要請した。

記者クラブが一部メディアの情報独占として機能するだけでなく、その機能を対価に国家権力に利用されるようでは、報道の自由度ランキングが72位まで下がるのも当然だろう。