法華狼の日記

他名義は“ほっけ”等。主な話題は、アニメやネットや歴史認識の感想。ときどき著名人は敬称略。

『世界まる見え!テレビ特捜部』世界の空港24時SP

過去に記憶のない空港テーマ。面白映像集も空港がらみに限定されていた。
ゲストの元CAが、SARS騒動の香港行きのジャンボジェットに乗客が数名しかいなかった逸話を紹介。帰国便のため、それでも飛ばしたという説明に納得。


「カナダ空港税関」は恒例のコーナー。今回は怪しいと思われた人物が、本当に有名なダンサーだったり、ラスベガス記念の薬莢が問題になるかと過剰に恐れただけだったり。半年間の滞在中に金銭が足りなくなれば現地で働くつもりだった女性も、悪意はないと判断されて1ヶ月の観光滞在は許可される。そうして一般人はどれも悪質ではなかった一方、末端価格1億円以上の麻薬が空港職員の手引きで密輸されかけた局面が紹介。偏見の強化になりがちな税関番組とは、ちょっと味わいが違っていたのが興味深かった。
「ヒースロー:イギリスで最も忙しい空港」は、世界最大級の空港の日常を見せていく。セラピー用のペットを連れた乗客に許可を出したり、滑走路を走りまわってビニール袋をとりのぞいたりと、数万人の従業員が仕事をしている。それでも基本的にはどこの巨大空港でも同じような光景だろうと思っていたら、無職となってタイ人の妻とも離婚して、空港内で寝泊まりする人物が登場。まるで映画『ターミナル』だ。

その人物の相談を受けるスタッフも空港にいて、生活保護を受給させるようとりはからうことができた。年々悪化していると聞くイギリスの社会保障制度だが、これもまたイギリスの一側面か。
メーデー 航空機事故の真相」は、1996年のシャルル・ド・ゴール空港行きの飛行機が空中爆破した事件を紹介。荷物を預けながら来るのが遅れた乗客がいたりして、FBIはテロに使われた爆発物の痕跡が発見されたと発表。しかし合同捜査していた国家運輸安全委員会は、そのような痕跡などなかったため、FBIの発表に驚く。そして爆発した機体の残骸をもとのかたちに戻して検証したところ、燃料タンクから燃焼した痕跡を発見。実際に同型の飛行機を同条件で飛ばして、安全基準を上回る温度上昇を確認し、その近辺で配線がたばねられていた設計の問題も発見。テロなどではなかったと結論づけた。