法華狼の日記

他名義は“ほっけ”等。主な話題は、アニメやネットや歴史認識の感想。ときどき著名人は敬称略。

言論や表現の自由を守るべき基準と、テロ視の基準にまつわる、gryphon氏の主張の記録

従軍慰安婦問題における内政的勝利と外交的勝利をgryphon氏は混同してないか? - 法華狼の日記

植村隆氏や記念碑が攻撃されるという言論や表現の自由がおびやかされている現状を無視して、今後の漠然とした不安を語るだけ。

gryphon氏は、本心では言論や表現の自由を軽視しているのだろう。おそらく自覚はしていないだろうが。

まず、上記に対するレスポンスを引用しよう。ここでgryphon氏は言論や表現の自由をはっきり軽視している。
慰安婦問題再燃、「ワイドショー」が韓国批判一色に近く驚いた(世論調査も)。国内的に安倍政権が「勝ち過ぎ」なのが逆に気になる…… - INVISIBLE D. ーQUIET & COLORFUL PLACE-

合法的な範囲での批判や風刺は小林よしのり氏でも佐高信氏でも植村隆氏でも靖国神社でもムハンマドでも(えーいおまけだ、百田尚樹氏追加。実際に会場爆破云々とかあったしねhttps://www.bengo4.com/internet/n_4469/)なされることを防げないだろうし、非合法なテロや犯罪にはどれを対象にしても国家の強制力を駆使しての強い防止がなされることと、法の裁きがくだることを願ってやみません。

表現や言論の自由は、テロや犯罪だけでなく、国家によって「合法的」におびやかされる恐れがある。gryphon氏のレスポンスにはその認識が欠けている。
また、すでに植村隆氏は現実に脅迫によって大学を追われ、そのようなかたちで言論がおびやかされることを有名な法哲学者なども追認していた。
「脅迫に屈しないというのは言論で闘うことが前提」「脅迫に言論で闘うというのもよくわからない」どっちだよ - 法華狼の日記
表現や言論の自由を重視する立場が敗北している現状を、gryphon氏が「勝利」と考えていることが明確になった。


もうひとつ、gryphon氏は「非合法なテロや犯罪」と記述しているが、合法的なテロがあると考えているのだろうか。
ここで、少し前におこなわれた「合法的な範囲」でのアクションと、それに対する政治的な反発をふりかえってみよう。

これに対してgryphon氏は、はてなブックマークで下記のようなコメントを残していた。
はてなブックマーク - へぼやま on Twitter: "穏当な抗議をしている間は『たいした問題じゃない』『それほど大きな批判はない』と無視をし続け、より大きなアクションで抗議をしたら『こんなやり方では聞き入れられない』という論法。 結局「おまえ等の言い分は全て無視」の卑劣漢の常套句です… https://t.co/0wVc4xJQtY"

同じ主張を、ずっと行動右翼がテロ(彼らは「肉体言語」と自称)や街宣車の正当化論法として使ってた。ああ、在特会もか/あだち康史も「わが意を得たり、ありがとう!」/あ、江川卓も「ドラフト改革は俺のお陰」と

赤ん坊を議会に同席させるという、他の先進国でも広範に見られる行動に正当性を見いだすことが、gryphon氏にはテロの正当化と「同じ」なのだ。
このgryphon氏のコメントに誘発されてか、以降のコメントでもテロと同一視するような主張がいくつかある。もちろん反論も複数あるが。


いずれにせよ、どれほどgryphon氏が基準を動かして表現や言論の自由を毀損しようとしても、主張をとおしてみれば恣意性は明らかだ。