法華狼の日記

他名義は“ほっけ”等。主な話題は、アニメやネットや歴史認識の感想。ときどき著名人は敬称略。

とある法哲学者の教科書検定スタンプラリー説

道徳教科書の記述がパン屋から和菓子屋へ変更された報道について、法哲学者の大屋雄裕氏が下記のようにツイートしていた。

パン屋が「郷土の文化」にふくまれないかのような見解からして首をかしげるが、「詳しくないレベル」を自認する時であっても「知識水準で言えばまあ日本の上位1%には入る」と想定している*1ような大屋氏のことだから、何らかの理屈をひねりだすことはできるかもしれない。
しかしキャリコネニュースの記事によると、和菓子屋以外に自国や郷土を示す記述がないわけではなく、もともと同じエピソードに神社やイチョウを登場させていたという。
道徳教科書の検定問題、文科省がネット上の批判に反論 「パン屋が和菓子屋に変更になったのは出版社の判断」

この教科書を提出した出版社は「確かに、教科書全体として『我が国』に該当する部分が充足していないとの指摘を受けました」と、事の経緯を話す。

「まず、話題になったのは祖父と一緒に近所を散歩する女の子の話です。事前に学習指導要領をチェックし、小学生に身近な国土とは何かを考え、話の中で神社やイチョウ並木などを登場させていましたが、不十分だったようです。そのため、友人の家が営むパン屋に立ち寄る場面を、和菓子屋に変更しました」

と述べる。和菓子屋を選んだのは、和菓子の「日本文化的である点と、四季の変化が表現されるという特徴」が、項目を充足させるために相応しいと判断したからだという。

大屋氏は「和菓子屋出しただけで『郷土の文化』クリアとかふざけてんのか」という解釈を示していたが、出版社の説明とてらしあわせると、大屋氏こそがふざけたツイートをしているようにしか読めない。もちろんふざけているとは限らず、たとえば全力で忖度しようとした結果なのかもしれないが。