法華狼の日記

他名義は“ほっけ”等。主な話題は、アニメやネットや歴史認識の感想。ときどき著名人は敬称略。

『コンクリート・レボルティオ〜超人幻想〜THE LAST SONG』第14話 十一月の超人達

巨大ロボットを導入して、超人を抑圧する方向で治安を強化しつつある日本。その巨大ロボットを制御するため鋼鉄刑事が起用された。
そこに巨大宇宙人を逮捕するため、地球外からアンドロイドの銀河警部がやってきて、超人課へ協力を申し出たが……


會川昇脚本で、第2期の第1話にあたるエピソード。しかし、もともと時系列を前後させつづけてきた作品であり、特に初回らしさはない。もう少しメインキャラクターを紹介するようなストーリーでも良かったのでは。
単発エピソードとしては、超人の雑多な能力から星野輝子の移動魔法をピックアップしたのは、アクションのアイデアが散漫にならなくて良かったが。鋼鉄刑事がどのように超人として狂っていったか、つまりどれほど人間として正しかったかという逆説的なドラマも興味深かった。


一新したOP映像はクセのないオシャレな演出となり、EDはキッチュさをおさえて、それぞれ現代のTVアニメらしくなった。キャラクターの頭身ともども、成長してしまった悲しみをかかえた映像のようでもある。
作画はボンズ制作アニメにしては見せ場が少ない。アクション作画を見たい視聴者としては、もっと巨大ロボットの重量感を演出してほしかった。ストーリーの制約で街中に登場させられず、巨大感を表現しづらいのは理解するが。