法華狼の日記

他名義は“ほっけ”等。主な話題は、アニメやネットや歴史認識の感想。ときどき著名人は敬称略。

「話数単位で選ぶ、2015年TVアニメ10選」の投票集計結果の雑感

新米小僧氏が1月1日内に集計を終えていた。
「話数単位で選ぶ、2015年TVアニメ10選」投票集計: 新米小僧の見習日記
1月11日に新宿ネイキッドロフトで語るイベントもあるとか。
「話数単位で選ぶ、TVアニメ10選」を語る会 – LOFT PROJECT SCHEDULE
ちなみに私の選定は下記エントリ。
話数単位で選ぶ、2015年TVアニメ10選 - 法華狼の日記


とにかく『響け!ユーフォニアム』の圧倒的な強さと、『放課後のプレアデス』の上位食いこみ、『ローリング☆ガールズ』の意外な上位入りが印象的。平均的に見どころがある作品は、あえて各話を推す10選には選ばれないか、票が分散しがちなものだが、特定の層に響くと強いものだ。
血界戦線』から7票をあつめた最上位が第5話というのも意外。ざっと参加ブログを見たところ、ラストに少しあるアニメオリジナル描写単独で高評価を受けたらしい。まとまりという意味では6票をあつめた第6話が選ばれそうなもの。第1話を選んだ人がいない。
アイドルマスター シンデレラガールズ』は1期2期に票が分散してしまったなか、第17話に票が集まるのは納得。構成が良かったし、主人公たちを抑圧する役割の常務の強さと、その壁を乗りこえるアイドルで爽快感を生んでいた。


逆に票が入っていないところを見ると、例年のように男児向けアニメは弱め。『トライブクルクル』も『ブレイブビーツ』もない。どちらもインターネットの実況では人気がある作品だが。『境界のRINNE』のようなNHKアニメも平均して薄い作品が多いためか、弱い。
一方で女児向けアニメから選ばれるのは少なくないが、『かみさまみならい ヒミツのここたま』のみ1票もない。投票時点で1クール目が終わるくらいで、定着していなかったのが響いたか。
高年齢向けアニメを見ていくと、ノイタミナからは『乱歩奇譚 Game of Laplace』のみ1話も選ばれず。『青春×機関銃』も『GATE 自衛隊 彼の地にて、斯く戦えり』もなし。各ブログの選外として言及されていたのは見かけたが、なんとなく好まれない傾向が見えてくる。
意外なのは、『終わりのセラフ』が1期から第5話が入っているだけで、2期にあたる名古屋決戦編から1話も選ばれていないところ。特に、少年ふたりだけの逃避行を濃厚に描いた第22話は『響け!ユーフォニアム』第8話に通じるところがあり、何人か選んでいそうと思ったのだが。
もうひとつ、夏の意外な話題作だった『ダンジョンに出合いを求めるのは間違っているだろうか』も1話も選ばれず。ファンタジーアニメとして最後まで安定して絵も話も悪くない作品だったのだが、一過性で消費されてしまったのだろうか。