法華狼の日記

他名義は“ほっけ”等。主な話題は、アニメやネットや歴史認識の感想。ときどき著名人は敬称略。

『Go!プリンセスプリキュア』第6話 レッスンスタート!めざせグランプリンセス!

視聴者「宙返りと野球は関係ないのでは……?」
秋山幸二「おっそうだな」*1
真面目な話、野球モチーフの怪人はアニメでも特撮でも多いので、うまく映像として個性を出したのは好印象。ひたすら宙返りをくりかえしながら体当たり攻撃をしかけてくる姿は、野球に限らずとも珍しく面白い。しかも攻撃方法がシンプルなおかげで、新キャラクターが多いドラマに時間を配分できている。
三塚雅人演出らしい移動しつづけるアクションと、河野宏之作画監督らしいダイナミックな土煙作画で、短いながら映像の見せ場として充分。ドラマ部分の作画も、煽りや俯瞰は手癖が出ていたものの、マスコット作画のかわいさが物語に合っていた。


今回は、プリキュアをプリンセスとして育てる妖精ミス・シャムールが新登場し、主人公がカナタ王子と再会する。そして敵の新幹部に対して、プリキュアが3人チームとして名乗りをあげる。
初めて別の脚本家が入ったが、これまで通りに話運びがていねい。過去作ではプリキュアとして仲間になったら日常生活でも当然のように溶けこんでいたが、今作は主人公が学園の有名人とつきあっていることに周囲がとまどいつづけている。そして新たな妖精によってプリキュアとしての大目標と、当面にやるべきことが示される。
そして新キャラクターの性格や役割がけっこう意外で、物語の行く末が気になる。ミス・シャムールをOPで見た時は敵だとばかり思っていたし、カナタ王子は観念的な存在になると予想していた。カナタ王子の反応が敵首領ディスピアと呼応しているので、隠された背景はあると思うが。
そして敵幹部ロック。目元を隠して顔がはっきりわからず、その声色は中性的。公式サイトの記述「少年の姿をしているが・・・?」*2からすると、この敵幹部こそがOPに出てくる仮面の少女なのか。そういえば今回から映画宣伝OP映像へ変わったが、そこにキュアパッションが敵幹部イースだった時の姿が出ていた。

*1:http://www.sponichi.co.jp/baseball/yomimono/wagamichi_yamamoto/kiji/K20130223005142880.html「史上初となった第8戦は3回に投手の金石昭人の2ランで先制しながら6回に秋山幸二(現ソフトバンク監督)の2ランで同点。宙返りでホームインされた」

*2:http://asahi.co.jp/precure/princess/character/lock.html#mainBody