キラ星シエルが宇佐美たちの学校へ転校してきた。日本語以外はハイスペックにふるまうが、空腹で力が抜けて変身が解けてしまう。
一方、プリキュアの敵として新たな幹部がふたり登場。まずは自作の泥人形を部下にして、グレイブが襲ってくるが……
前回のED変更につづいて、OP映像も一部改変し、キュアパルフェのカットを入れこんでいる。味方となったジュリオが敵として描かれたままなのは、また敵として再登場するためか、今回登場した敵幹部を今後に入れこむための用意か。
本編は上野ケン作画監督回で、かなり画面は端麗。作画が整っているので、まだ性格が見えない幹部まで存在感がある。泥人形をつくる幹部グレイブを、いかにも芸術家らしい細身ではなく筋肉質にしているデザインも面白い。
ただ物語としては残念なことに、新たな仲間が転校してきてトラブルをひきおこすパターンにとどまっている。しかも転校エピソードでありながら、キラ星が関係を深めるのが学友ではなくプリキュア仲間なため、ドラマの印象が散漫になっていた。
たぶん描きたかった内容が1話分にしては多すぎたのだろう。あらためてキュアパルフェが他のプリキュアと距離を縮めるにしても、せめて今回は同じ学校に通っている3人だけにして、キュアショコラとキュアマカロンの出番はさらに削っても良かったのでは。
