キュアフォーチュンも姉の敗北に負い目を感じていたということで、これまで批判していたキュアプリンセスと対になる。どちらも負い目があるということから相対化していく描写ではあるが、これまで自身の負い目をキュアプリンセスへ投影して批判していたと考えても面白い。
何でも願いをかなえられるアイテムを、直接に敵を倒したり味方を救ったりするためには使わず、変身能力を回復させるために使うという選択も納得。
ただ、けっこうドラマで盛りあげた新変身と新必殺技なのに、ほとんど過去と印象が変わらないのは残念。姉への負い目と決別したことを象徴するためにも、カラーリングや髪型を大胆に変更しても良かったのでは。
作画監督は青山充だが、一人原画でない。クレジット表記から考えて、本編も複数原画が参加しているはず。そろそろ劇場版の制作で多忙になってきているためだろうか。
10周年挨拶はキュアビューティ。口上が短くて、本当に挨拶しただけといった感じ。せっかくなら「十周年」と筆で書いた半紙をかかげるくらいしてほしかったな。いや本編がそうできる空気じゃないけども。
