法華狼の日記

他名義は“ほっけ”等。主な話題は、アニメやネットや歴史認識の感想。ときどき著名人は敬称略。

『烈車戦隊トッキュウジャー』第18駅 君の名を呼べば

前回に登場した6号が、本格的にチームへ参入する第一歩。不信感を持っていることを理屈っぽく語るヒカリと、信じようとするライトの主人公らしさ、どちらにもくみせない周囲と、それぞれの立場を説得的に好ましく描けている。衝突のために衝突するような雑な展開ではなく、無駄なストレスがたまらない。
ストレスのたまらない展開は、ライトが敵にとらわれた後もつづく。能天気なようでいてクレバーに策をめぐらすライト、キラキラを求めて狂っているようで自身に闇が必要と理解はしている皇帝。ちゃんとキャラクターが物語世界で生きているという感覚がある。
6号が前回の延長で徒手空拳でアクションする面白さ、変身後の名乗りでチョコッと申し訳なさそうに顔を出す適当さも楽しい。ただ登場時の印象づけのため強くなるような描写ではなく、今後に発展させられそうな個性がちゃんとある。


ただ、敵のオネエキャラが巨大化した後の攻撃は、ちょっと悪ノリが気にかかったかな。30分後の『仮面ライダー鎧武』でのドリアンが、本当に相手の美しさを理解していたのだという展開を見せているだけに、もっと何かほしかったところ。