「ちょっと鈍感かなとは思っているけど」
「ん?」
難聴系主人公だコレー!
前回につづいてキュアラブリーがキュアフォーチュンを誘うが、キュアプリンセスとは無理だという理由で断られる。一方でキュアプリンセスは自己否定し、引きこもったり逃げ出したり。
本心からの告白でキュアラブリーとキュアプリンセスの仲は修復されるが、キュアフォーチュンの問題は次回に持ちこされる。
ここまでプリキュア同士の関係がこじれつづけるのは初めてかな。『ドキドキ』で嫉妬心を描いた時は1話で収拾したし、『5』で敵が精神攻撃した時も2話で終わった。
敵の作戦や思い違いとして処理されるのではなく、起こしたことは起こしたことと認めて、そこから繋がりをとりもどしてく流れが美しい。変身後に変身前の名前で呼ぶという、シリーズ全作品で珍しい描写が効果を上げている。
スタッフ面でも力が入っていて、成田良美が脚本で長峯達也がコンテ。演出と作画監督はキュアフォーチュンとキュアラブリーが初共闘した第13話と同じ。作画監督が2人なためか、やや統一感には欠けていたが、全体を通して表情豊かに可愛く描写されていた。
10周年挨拶はシャイニールミナス。ああ、プリキュアあつかいで良いんだ。まあ映画『プリキュアオールスターズ』シリーズでも満薫姉妹と違って、ちゃんと戦闘に参加していたが。もちろん作画はキャラデザイン通りだが、個人的には「かんたんルミナス」と呼ばれている山田起生作画が好きなので……