法華狼の日記

他名義は“ほっけ”等。主な話題は、アニメやネットや歴史認識の感想。ときどき著名人は敬称略。

『ハピネスチャージプリキュア!』第20話 悲しい過去!!キュアフォーチュンの涙

先週から続いて、キュアフォーチュンがキュアラブリーキュアハニーを誘い、キュアプリンセスの隠していた過去が明かされる。
そして敵幹部が共闘して2体の怪物と戦わなければならなくなったところ、キュアフォーチュンとキュアラブリーの2人で倒してしまう……


全体的に過去回で前フリされた設定と因縁を整理したといったところ。意外性こそなかったが、自分も隠し事をしていたとキュアハニーが語ったり、第13話の共闘*1を受けてキュアラブリーとキュアフォーチュンが共闘したり、きちんと要点は押さえていて展開に違和感ない。キュアプリンセスキュアハニーが戦いに参加できなかったことも、妖精がキュアラブリーについていたという伏線があるし、キュアプリンセスの問題点を再確認する描写として意味がある。
今回だけで因縁を解消しなかったのも、物語に適度な緊張感が残って良かった。真相を明かしてすぐ解消したのでは、これまで因縁が描かれつづけたこととの矛盾を生み、拙速さを感じるだけだったろう。過去シリーズと比べても4人目合流回が遅すぎるというわけではない。


星野守作画監督なので、作画には癖があったった。眼球を立体的に表現しているのと、線が筋肉を意識しているのとで、デフォルメの効いたデザインなのに生々しくなるのが違和感を生む原因か。ただ今回はアクションが良好だったし、全体として文句はない。
10周年挨拶はキュアサンシャインで、もちろん馬越嘉彦原画。しかしTVアニメ本編でも作画が安定して見せ場が多かったし、特別良い印象はないかな。ただ、ちょっと声の演技から硬質さをなくしているところが、最終回で男装をやめた後という感じがして面白かった。