法華狼の日記

他名義は“ほっけ”等。主な話題は、アニメやネットや歴史認識の感想。ときどき著名人は敬称略。

『烈車戦隊トッキュウジャー』第15駅 心の中にあるもの

今回なぜか會川昇脚本。しかしマニア向け作品だと問題意識が出すぎて娯楽としてどうなのかと思うことも多いが、子供向け作品ではバランス良く物語をつくる印象がある。
印象に残ったのは、グリッタ嬢が周囲から愛されているところ。身分だけでなく人格もふくめて親しまれていることが画面から感じられる。思えば対立勢力のネロ男爵すら対抗意識はノア夫人に向かっていて、グリッタ嬢へ敵意を直接に向けたことはなかったはず。その悪役内での高位へ向けた好意が、そのまま人間に侵略する行為になる逆説も面白かった。裏の裏は表か。
敵側をほりさげたためか、戦隊側の描写に違和感もなかった。ただ、クール系女性が可愛いもの好きってのは、ちょっとキャラクター描写として古すぎるかな。具体例は思いつかないが、クールならではのイマジネーションもあるという展開が見たかったところ。