前回につづいてEDが省略。電車紹介EDが映像ソフトに収録されてないという話を聞いていたが、ひょっとしてその関係なのか。面白い試みだっただけに残念。
本編は前回以上にグリッタ嬢がえらいことに。返す刀でシュバルツ将軍までえらいことに。スーパー戦隊の敵幹部はキャラクターが立っていても容赦なく使い捨てられがちとはいえ、さすがに驚かされた。あまりに凄すぎて主人公側のドラマも情景として良かったのにかすんでしまう。
しかもドラマとして最高潮をむかえつつ、一段落すらしていない。そのしこりが心に残る。なんらかのかたちで再登場してほしいところだが、余韻すら断ち切る皇帝ゼットの凄みを表現する描写としては現状でも充分か。
しかし二人が意図せず協力して戦ったことや、利用していただけではないらしいシュバルツ将軍の言葉といった救いもある。細かいところでネロ男爵がノア夫人から見逃されていたり、ネロ男爵の忠誠心は本物らしかったり、はげしく対立して利用しあいながらも大切な相手を持っている敵幹部の関係性が面白い。
ただ、皇帝ゼット関係の合成に特撮リソースをさいたためか、新合体ロボの描写は期待外れ。戦う相手は前回と同じだし、山中での戦闘のため普段との違いを感じにくい。たとえば本編に出てくる灯篭をロボ戦のどこかに入れるだけでも、演出として面白くなったのではないか。
もうひとつ疑問なのが、ドラマを閉じる6号のハーモニカがギャグに見えてしまったこと。ギャグキャラとしてそそりたっているのは良いが、せめてヘルメットは外そうや……
