数年前にもTVSPアニメが1時間ずつ放映され、OVAも制作されていた本格推理少年漫画の、再TVアニメ化シリーズ。
放映期間は2クール、つまり半年くらいを予定しているとのこと。原作は既読だが記憶はあやふや。
メインとサブのキャラクターはおぼえていたので物語についていけたものの、しれっとカメラ小僧の説明がないまま合流したのはどうかと思った。
制作会社は過去アニメ化と同じく東映アニメーション。シリーズディレクターは土田豊でキャラクターデザインは浅沼昭弘。
東映アニメーション制作のTVアニメとしては、背景美術のリアリティに破格のリソースを注ぎこんでいるものの、現在の水準からするとさびしい作り。EDに冨田与四一や林祐己もクレジットされているが、おそらくOPを担当したのだろう。
中盤の追跡劇のところどころで面白い動きがないわけでもないが、あくまで半年後までの繋ぎのアニメ化といった印象だった。
あと、もともと原作の絵柄の癖が強いのに、作画が整っているわけでもないので、そっくりさんの入れかわりネタに映像的な説得力が欠けていた。
同じくらいの映像であっても、声優が視聴者になじむ中盤くらいでアニメ化すれば印象が違ったろうと思うのだが。