法華狼の日記

他名義は“ほっけ”等。主な話題は、アニメやネットや歴史認識の感想。ときどき著名人は敬称略。

『烈車戦隊トッキュウジャー』第7駅 やるせなく、やる気なく

前回の『仮面ライダー鎧武』との合体スペシャルはひきずらず、かといって矛盾を作るわけでもなく。


今回は過去のスーパー戦隊で何度も使われたロケ地で戦ったが、過去とは違う構図で情景を切りとっていて、うまく新鮮味を出せていた。広々とした場所で戦わず、トッキュウジャーが隅に追いつめられた状況で戦っているのが良かったのかもしれない。
そして敵の精神攻撃で3人が戦えなくなったところ、2人がタッグを組んで防御と攻撃を役割分担。そこで防御できない側を敵が攻撃しようとした瞬間、乗り換え機能を活用。見た目の面白さだけではない、脚本レベルでの意義がちゃんと感じられた。
細かいところだが、ストライキ描写も良かった。敵の攻撃でトッキュウジャーから動く気力が失われたことに便乗して、乗務員ロボットが主導して待遇改善を要求。乗務員ロボットの仕事は適当気味だったものの、上層部が怪しい動きをしてきたことも事実。どうするのかと思ったら、結末でわずかながら賃金アップしたことが語られた。ストライキを不当な要求をする行動であるかのように描写して終わる危険を感じていたので、一安心できた。