法華狼の日記

他名義は“ほっけ”等。主な話題は、アニメやネットや歴史認識の感想。ときどき著名人は敬称略。

『戦慄迷宮』

現実にある富士急ハイランドのホラー施設を舞台として、主人公たちが体験した恐怖を、子供時代と大人時代の視点を重ねあわせながら描く。清水崇監督作品。GYAO!で配信されていたのを以前に視聴した。
http://gyao.yahoo.co.jp/p/00843/v09933/
子供時代に体験した恐怖の正体は早々に見当がつくが、それは意図的なのだろう、劇中でも前半で真相が明かされた。しかし、そこから始まる恐怖劇が少しも怖くなく、意図不明に間を取ったカットが多すぎる……しかし後で調べてみると、もともと3D映画として制作されたものだと知った。なるほど、2Dのパソコン画面で見ては演出の意図がくみとれないわけだ。
物語は薄めで、どんでん返しも弱い。子供時代に仲間を見捨てた悔恨は悪くなく、一種のジュブナイル映画としては見どころもあったのだが。