さくら荘という学生寮にて、創作の才能を追い求める奇人凡人がつどい、たがいに影響をあたえあっていく。『さくら荘のペットな彼女』とは、そういう青春ラブコメ作品だ。
そのTVアニメ第6話では、七海という少女が風邪に苦しみながら、さくら荘の住人に後押しされて、自身の才能をたしかめようと行動する。次の日、風邪で寝こんだ七海に食べさせるため、仁という少年がサムゲタンを調理した。
その結末の小道具にすぎないサムゲタンをめぐり、制作者に対して激しい批難が向けられている。しかし批判を検討していくと、ほとんどが差別意識の発露か、理解力の欠落か、あるいはその両方にすぎなかった。
まず批判の理由として、原作では「お粥」が登場する場面であり、改変する理由がないという主張がある。
http://subcultureblog.blog114.fc2.com/blog-entry-9357.html
503 LIVEの名無しさん [sage] 2012/11/13(火) 00:54:40.66 ID:Q/YMRJru Be:
原作は普通のおかゆ
アニメ「さくら荘のペットな彼女」で、突然韓国料理が登場し物議醸す | ガジェット通信 GetNews
日本でいう「お粥」を連想していた原作ファンのみならず、アニメで初めてこの場面を見たというネットユーザたちからも戸惑いの声が挙がった。
原作では「おかゆ」を「サムゲタン」に改変 人気アニメ巡り「なぜだ」と大炎上騒ぎ : J-CASTニュース
ところが、ライトノベル原作では、ここは「シンプルなおかゆ」との表現になっていた。これに気づいたファンらが放送後、ネット上で、なぜサムゲタンになっているのかと騒ぎ出した。
しかし、2ちゃんねるまとめブログの編集や、記事の表現を見るかぎり、原作読者が改変を批判したという流れではない。サムゲタンに違和感を表明する書き込みが複数あった後、原作と違うことが指摘され、そこではじめて改変を知った書き込みが集められている。批判するため原作改変という理由を後づけした流れが、確実に存在したのだ。
そもそも、原作から改変されたのはサムゲタンだけではない。原作では「お粥」と「鍋」に別れていたのだが、TVアニメでは「サムゲタン」でひとまとめにされ、エピソードがショートカットされていた。匿名ダイアリーでid:nanoha3氏が指摘している。
サムゲタン問題の最も重要な部分
そもそも原作では
ななみん倒れる→オーディション→さくら荘で寝込む→おかゆ→ななみん回復・和解→ななみん歓迎会として学校のプールに夜忍び込む→水着!カセットコンロで鍋→警備員に見つかる→逃げる→隠れて着替える→下に水着をつけてきたななみんはノーパンに!
って流れだったわけですよ。
それが、萌え豚的に盛り上がるはずだったそんなブヒイベントが、サムゲタンになって作品知らない人による総叩きですよ。
今回の原因は、多分2クールでさくら荘を完結(原作は10巻で完結予定)させるために、すげー駆け足で話を進めてるところが根本だと思ってる。
原作をTVアニメにおさめるためショートカットが必要なことは、id:fut573氏も指摘していた。
ちなみに、原作が完結するより前に、アニメ版で物語を完結させた作品は、昔から多くある。アニメ映画『銀河鉄道999』は、原作マンガやTVアニメが続いている途中に劇場公開された。大長編の『ドラえもん』は映画制作と並行して連載され、映画完成後に単行本で修正されることで、相互に複雑な影響がある*1。最近では『鋼の錬金術師』が短期間で2回もTVアニメ化され、それぞれアニメオリジナルの最終回と、原作マンガに歩調をあわせた最終回ををむかえた。
ある程度までTVアニメが原作と異なることは、最初から予想できることだった。サムゲタンを特筆して批判するには、原作改変という理由だけでは説得力がない。その意味でnanoha3氏の批判は、賛同するかどうかは別として、じつに男らしい説得力を感じる*2。
さらに注意しておくと、この作品は原作者が深くアニメ制作にかかわっている。電撃オンラインに掲載されたインタビュー記事を紹介しよう。
電撃 - 【さくら荘のペットな創作者たち】小説『さくら荘のペットな彼女』の原作者・鴨志田一先生にいろいろとお話を聞いてみた!
原作者であることは言うにおよばずですが(笑)、それ以外ですと、いろんなものの確認作業ですね。脚本会議を始め、いろいろなところに参加しています。
記事によるとアフレコにまで参加しているという。
深くかかわっている証拠に、第3話や第7話では脚本も手がけている。
ストーリー - Episode|『さくら荘のペットな彼女』アニメ公式サイト
脚本:鴨志田 一 絵コンテ:神戸 守 演出:高島 大輔 総作画監督:藤井 昌宏
ストーリー - Episode|『さくら荘のペットな彼女』アニメ公式サイト
脚本:鴨志田 一 絵コンテ:高柳 滋仁 総作画監督:藤井 昌宏
これも『ドラえもん』の映画と似た事例だ。映画第一作目の『のび太の恐竜』では、脚本に原作者がかかわり、出木杉という万能的な少年の登場が検討されていた。アニメで内容が改変されたことに、原作者は理解を示していると考えるべきだろう。
もちろん原作者が納得していても視聴者が納得しないことは自由だが、原作者の心情を憶測して改変を批判する根拠に用いるべきではない。
ちなみに第6話で登場した料理はサムゲタンひとつではない。
ストーリー - Episode|『さくら荘のペットな彼女』アニメ公式サイト
上記カットのように、七海が調理したオムライスなども登場していた。
ちなみに前半のオムライスと後半のサムゲタンは、意図的な対比ではないか、という指摘も存在する。
サムゲタン美味いやろ!の巻 - 頼逞byMETHIE
原作者も脚本ローテーションに入っているから知っていてやっている。
またナナミが前回作っていたのかお米(本音)を隠すオムライスでサムゲタンはお米をさらけ出す料理という演出。
この解釈は深読みかもしれない。しかし、前半のオムライス描写が後半で生きている場面が他にもある。
「わりと手軽」といって全員のオムライスを調理した七海を、美咲という少女が「女子力がヒマラヤのようだよ」と評する。七海を後押しした後半では、ひきとめようとする女性を仁がつかまえて胸をさわってしまい、「だって、そこに胸があるから」と「山みたい」な表現で釈明する。つまり女性を山と評する前ふりとして、オムライスの場面が機能しているわけだ。
n_euler666氏も指摘していたが、この場面を見れば、仁が素直に病人へ粥を出すような性格でないこともわかる。
サムゲタンにもちゃんとした演出意図があるという話 - WebLab.ota
常にふざけようとする二人.(主人公たちは至って真面目だが,この二人は笑ってる.三鷹仁に至ってはおっぱいもんでる)
いずれにせよ、サムゲタン描写を批判する視聴者が、オムライス描写が原作にあるかどうか気にしている場面を、私は見つけることができなかった。
そうでなくても、この作品は第6話より前から、食品をとおした表現を多用している。たとえばバームクーヘンは椎名ましろという少女の好物であり、何度となく登場する。
ストーリー - Episode|『さくら荘のペットな彼女』アニメ公式サイト
上記カットは第2話のもの。コンビニエンスストアで会計する前にパッケージを開け、勝手に食べている場面だ。これにより、ましろに社会性が欠けていることや、そうした風習の海外生活が長いことが表現された。もちろん会計前の飲食は海外でもマナー違反であり、警察に検挙されることもあるが、間違ったことではないと考える人々が多いという。
http://www.newslogusa.com/?p=1466
このニュースはフェイスブックなどで大きな反響となり、多くのコメントが見られた。「レジで払う前に食べるのはおかしい。スーパーのとった処置は当然」「悪いマナー」とする意見から、「ショッピング中に商品を食べるのは、完全に認められている行為」「お金を払う気があるのなら、飲食してどこが悪い」というものまで様々。しかし、警察の拘束はやり過ぎというのが多くの意見だ。
他にも第2話では、食品をとおした演出が存在する。仁という少年への誕生日祝いとして、美咲という少女が、大量のキャベツで廊下から部屋まで飾りつけていたのだ。しかも回想説明によると、さらなる暴挙がおこなわれていたという。
ストーリー - Episode|『さくら荘のペットな彼女』アニメ公式サイト
仁「去年の誕生日は、生クリームで自分をデコレーションしていた美咲が、部屋で待ってた」
空太「ご愁傷様です……でも、なぜキャベツ……?」
仁「美咲の考えることなんかわかるかよ」
空太「幼馴染なのに?」
仁「天才の考えることは、凡人には謎だってこと」
もちろんキャベツは子作りの象徴だろう。実行することは謎だが、まっすぐすぎる愛情表現ということはわかる。しかし、ここでの仁は、愛情が向けられているということすら、わからないふりをした。ふざけた台詞に本心をひそませる、それが仁という少年なのだ。
そして2人がキャベツに満ちた部屋に入ると、半裸の美咲に仁がせまられる。そこで逃げ出そうとする空太を、仁が引きとめようとする。
仁「ちょっと待て、このキャベツはスタッフが美味しくめしあがるしかないんだ」
この作品では、さまざまな食品が演出で活用されてきた。キャベツで飾られた部屋や、生クリームを体に塗った少女など、サムゲタンとは比べものにならないほど非日常的だ。こうした過去の食品描写を無視して、サムゲタンだけに現実感がないと考える視聴者は、どのような世界で生きているのだろうか。
ただし、ギャグ描写にすぎなかったキャベツだが、その場かぎりで消えることはない。実体ある、食べられるものとして描かれている。また、美咲は高校生ながら自主制作アニメで高評価され、高い収入をえている。台詞での説明こそないが、キャベツを購入する代金について想像することは難しくない。
食品の描写をとおして奇人変人の個性を表現しつつ、食品が実体ある大切なものとしてあつかわれている。このTVアニメは、そういう演出方針で制作されてきた。もちろんサムゲタンも同じ演出として解釈することができる。
この作品では、さくら荘に新しい仲間をむかえた時、鍋料理を出すという約束がある。先に紹介したnanoha3氏の説明も、これを前提としている。ただ病人食を出したという話ではないのだ。その各話における描写はalphabate氏が指摘していた。
さくら荘のペットな彼女がサムゲタンを出した意味は確定的に明らか - 藤四郎のひつまぶし
美咲「さくら荘ではお祝い時には鍋パーティーって決まってるんだよー」
第1話のねぎま鍋、第4話のトマト鍋に続いて、第6話のサムゲタンが選ばれたという流れがある。
ちなみにgoogleで検索すると、“ねぎま”が約1,730,000件、“トマト鍋”が約1,080,000件、“サムゲタン”が約3,530,000件だった。近年のインターネットにおいては、サムゲタンが最も親しまれている鍋らしい。
さて、alphabate氏はボケとツッコミを強調するように引用しているが、じつは説明的なやりとりが省略されていた。ネタバレを防ぐためだろうか。
空太「おはようございまーっす……なんすかそれ?」
仁「サムゲタンだ。こういう時は特別な鍋がいいだろうと思ってな」
空太「特別……?」
美咲「七海ンが弱みを見せてくれたからねー」
空太「弱み?……っていうかサムゲタンは鍋じゃないっすよ」
仁「細かいと、モテ期を逃すぞ」
さくら荘の仲間として七海をむかえるための鍋であり、病気が最大の理由でないことが、はっきり美咲の台詞で説明されている。前後して質問する空太の台詞から、作品世界でも一般的な選択ではないことがわかる。
サムゲタンを作った仁が、細かいことを無視する性格であることも示された。
しかも仁の台詞は、第6話の前半で前ふりがされている。七海が奮闘しすぎなことに空太が悩んでいた時、洗面所へ仁がやってきた場面だ。
仁「モテ期がこなくて悩んでいるのか?」
空太「違いますよ」
仁「あれ都市伝説だぞ」
空太「だから違うって……えっマジで!信じてたのに」
このように前半でモテ期を都市伝説と断言しながら、後半では同じ相手にモテ期の存在を前提にした台詞を発している。こうして仁は、ふざけた台詞で本心を隠しているわけだ。
仁は、作品において普通と天才の中間に位置している。最も才能を身近に感じているがゆえに、最も手をのばすことをためらっている。サムゲタンという選択は、キャベツで部屋をデコレーションする天才と、ていねいにオムライスを作る秀才の、ちょうど中間にある物珍しさという意味なのかもしれない。
批判の理由には、作品を借りた宣伝だという反発も多かった。しかし特定の企業と結びついているわけでもないサムゲタンを、いったい誰が宣伝しているというのだろう。宣伝かもしれないという陰謀論をとなえたいなら、第6話にも登場する椎名の好物、バームクーヘンを疑うのが自然だろう。
さらに安倍晋三総裁がサムゲタンを食べていたことがわかり、新聞紙でも報じられたことで、その信奉者間では沈静化しつつあるようだ。かわりに、サムゲタンの薬効から風邪にはふさわしくない料理であるとか、病気が重い時に鶏一羽を見せられても食欲がわかない、といった理由が浮上している。
http://www.tokuteishimasuta.com/archives/6748670.html
47:名無しさん@13周年:2012/11/17(土) 17:22:38.71 ID:51nX5bTW0
105:名無しさん@13周年:2012/11/17(土) 17:30:34.43 id:Wmcb7q0l0
|| ■漢方ではもち米やニンニクは炎症を悪化させるので || 体内に炎症がある病人に食べさせてはいけません || || ■朝鮮人参は風邪などで発熱してる時は食べてはいけません || ∧_∧ 。 || ( ^^ )/  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ( つ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ /  ̄ ̄ ̄ ./| lヽ────────────── | ̄ ̄ ̄ ̄| | | 皆さん、ちゃんと覚えましょうね〜  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|____|/ |  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ∧ ∧ ∧,,∧ ∧ ∧ (・,, ∧▲ ミ ∧ ∧ ( ∧ ∧ 〜(_( ∧ ∧_( ∧ ∧_ミ・д・∧ ∧ @(_(,,・∀・)@ ( *)〜ミ_ ( ,,) @(___ノ 〜(___ノ 〜(___ノ / は〜〜〜〜〜〜〜い! \http://kitsurin.ocnk.net/product-list/3
>朝鮮人参には「禁忌」があります。「禁忌」とは、してはいけないことです。
風邪などで熱があるときは食べないでください。血液の流れを活発化して
循環系の働きを良くするため、動悸が出たりするからです。
しかし、こうした病人食としての妥当性を問う批判の多くも、やはり実際の描写と整合していない。
たとえば、たしかに高麗人参は発熱時はさけるべきと説明されることが多いが、風邪の予防や予後には推奨されている。
高麗人参 | サプリメント成分辞典
高麗人参を風邪の熱がひいた時から服用すると、肝臓の働きを助けるとともに、ウイルスの完全死滅にも有効に働きます。高麗人参は風邪に対する治療薬としても働くわけです。
発熱時は動悸が激しくなるので飲まないで下さい:カゼなどで熱が出ているときは避けてください。
くわえてアレンジされたサムゲタンでは、必ずしも高麗人参が入っていない。映像でもネギしか確認できないし、調理した仁からして細かいことを気にするなと語っている。
逆に、昔から粥が食されているといっても、栄養のバランスがとれているわけではなく、必ずしも適切な病人食とはいえないらしい。時代のうつりかわりによって日本人の嗜好も変化している。
たとえば一橋病院の広報誌で、米を煮て作った重湯を子供に食べさせたところ、それが何か母親がわかっていなかったという経験談があった。
http://www.hitotsubashi-hp.or.jp/nl/0711_03.html
健康な方は、重湯は知っていても飲んだことのない人がほとんどではないでしょうか。栄養的に重湯はカロリーも低く、バランスのとれた食事とは言えませんが、昔から病人食の代表格でもあり、一種儀礼的な要素を持っているようですね。
西洋ではブロス《肉汁》が中心で、チキンスープにゼラチンといった内容です。民族の文化の違いがとても色濃く現れていますね。
チキンスープは病人食として危険ではなく、むしろ西洋では一般的であるという。
それでは、鶏一羽を食べることは困難なことなのだろうか。
参鶏湯 - Interdisciplinary
シンプルに、鶏丸ごとは、具合悪い人には重いんじゃね、とは感じるかも。
別に一匹分食べる訳では無くても、見た目のインパクトとしてね。粥等を病人に与えるのは、消化の面とか以外に、見た目があっさりしてそう、という視覚的な印象の部分もあるだろうし。
鶏丸ごと煮て作ったけど、出す時には細かく切り分けてちょっと載せた、みたいのなら、そういうものか、と感じるかもだけど。
事実として七海は食欲がわいているし、そもそもアニメでも、鶏一羽をまるごと食べるよう示されたわけではない。alphabate氏のキャプチャ画像を見れば、土鍋の横に小さな白い器があるとわかるだろう。
しかも、この時に美咲が「七海ンが弱みを見せてくれたからねー」と説明したわけだが、その手前にはホットケーキがうずたかくつまれ、満面の笑みでぱくついている。鶏一羽が食べられないといいながら、このホットケーキに違和感を表明しないのでは、不思議といわざるをえない。
しかも空太がサムゲタンを部屋に運ぶと、すでに七海は目をさましていた。それどころか、ぬいぐるみを抱いてベッドに座り、頬を赤く染めて一人芝居をしていた*3。そしてサムゲタンの存在を知った七海は、腹を鳴らす。一晩寝て回復し、食欲がわいたという、わかりやすい描写だ。
そして器にサムゲタンをよそった空太は、ぬいぐるみを抱いた七海が手の使えないことに気づいて、レンゲにすくって食べさせてやる。調理場から部屋に土鍋に入れて運んだのは、保温のため、ごみが入らないため、好きな量だけ食べるため、自然な行動だ。
鶏一羽を病人に示したという認識は、2ちゃんねるまとめブログのキャプチャ画像によるものだろうか、それとも他の理由があるのだろうか。いずれにせよ、きちんと画面を見ず、台詞も聞いていない証拠だ。
ここまで説明すれば、サムゲタンの登場が作品内外における多くの意味があり、けして唐突ではないことが、はっきりしただろう。サムゲタンになじみがない視聴者の感覚も、空太の反応で納得しやすいように作られている。
もちろん、サムゲタンに限らない原作との差異を嫌悪する視聴者はいるだろう。キャベツと違ってサービスシーンが付属していないため不満をおぼえた視聴者もいるかもしれない*4。また、多くの差別発言にうもれるようにして、独自の批判理由を持っている視聴者もいるかもしれない。
しかし、具体的な批判理由を検討していくと、作品の描写や現実との整合性に欠けているものばかり。やはりサムゲタンだけ選択的に違和感を表明する意見は、きちんと視聴した結果とは考えにくい。何らかの、言葉にできない動機が隠されているとしか思えないのだ。