法華狼の日記

他名義は“ほっけ”等。主な話題は、アニメやネットや歴史認識の感想。ときどき著名人は敬称略。

また今年も韓国と少しかかわっただけでアニメ関係者が攻撃される

動画工房*1のアニメーター谷口淳一郎が、キムヨナの衣装をアニメキャラクターが着たイラストを上げたところ、炎上して削除したとのこと。
http://tr.twipple.jp/p/78/262818.html
イラストそのものに対しては肯定的に受けとめるツイートが多かったようだが、下記のNAVERまとめでイラストと比較写真、そして非難ツイートがまとめられている。
『まどか☆マギカ』の作画監督がキム・ヨナ衣装の暁美ほむら「ホム・ヨナ」を描き炎上 - NAVER まとめ
その非難ツイートのひとつに、前例に言及したものがあった。
tweet : 『まどか☆マギカ』の作画監督がキム・ヨナ衣装の暁美ほむら「ホム・ヨナ」を描き炎上 - NAVER まとめ

日本のアニメに韓国を絡めると炎上するってサムゲタン騒動で学習しなかったのか? でもそれに過剰に反応する奴らも気持ち悪い! ほむらが在日説とかアニプレックスは朝鮮企業とか韓国アニメとか言ってる馬鹿がいることに呆れるわ、 まどマギの世界観に国籍なんかないし、

「過剰に反応する奴ら」を否定するそぶりを見せながら、萎縮するように「学習」することを求めるところは、自主規制を後押しする言説の典型だ。


前例として言及された2012年の『さくら荘のペットな彼女』だが、今年に入ってアニメ演出家*2のツイートで、あらためて当時の憶測が否定された。

アニメに原作者が深く参加していることは、下記のように放映前の公開情報からもわかっていた。
『さくら荘のペットな彼女』サムゲタン選択的批判という問題 - 法華狼の日記

電撃 - 【さくら荘のペットな創作者たち】小説『さくら荘のペットな彼女』の原作者・鴨志田一先生にいろいろとお話を聞いてみた!

原作者であることは言うにおよばずですが(笑)、それ以外ですと、いろんなものの確認作業ですね。脚本会議を始め、いろいろなところに参加しています。

記事によるとアフレコにまで参加しているという。

一方で、決定したとされていたスタッフ*3だけが逆にサムゲタンを知らなかったというのは新情報。
炎上時の“犯人”探しは、必ずしも精度の高い仕事ではない。下手な鉄砲を数撃って当てているだけの危険性が高いわけだ。


ちなみに2013年にも、TVアニメ『境界の彼方』第2話で、ファーストフード店でキムチ丼を食べる描写があり、インターネットの一部で非難する声があがっていた。
『劇場版 境界の彼方 -I'LL BE HERE-』公式サイト
制作している京都アニメーションは、原作のライトノベルを自社レーベルで出しており、事実上のオリジナルブランド作品だったのだが。
この時は大規模な炎上とまではいかなかったが、会社に問いあわせたという人物も見かけた。
京アニの境界の彼方が反日アニメだと話題にっ?!不愉快ですwww | 莉緒のきまぐれブログ*4

さっき凸電したけど当社は
関係ないの一点張り。 ( ̄∩ ̄#
まじクソだな京都西川とかいう会社

もちろん関係あるわけないのだが、同じブログの別エントリを読んでもネタかマジか判別がつかない*5
京都 寝具メーカー京都西川公式サイト

*1:主に下請けで作画作業をおこなっている会社。現在は元請け仕事も多くなり、TVアニメで楽しい動きの作画をよく見せてくれている。

*2:最近では『サムライフラメンコ』等に参加している。

*3:当時に監督と脚本家が名指しされていたのを見かけたが、どちらだろうか。

*4:文字色変更は原文ママ

*5:このエントリに対するコメントで、「さっき凸電したけど当社は関係ないの一点張り」というフレーズがコピペ改変ネタとわかった。