Aパートは針金屋英郎一人原画。揚げ物あたりの作画が少し良かった。喧嘩した両親の会話をしんのすけが伝言するはめになったり、主人公がふりまわされて終わったところが見せ場。
Bパートは4ヶ月ぶりの『SHIN-MEN』で、ムトウユージがコンテ演出。
久しぶりに初回を見直して見比べたので、よくあるファミリーアニメの外伝回になってしまったと、よくわかった。人間の欲望を逆用するTON-MENが支配者側だという逆転の構図は消えうせ、ただ人間に服を売りつけて陰謀をはたらくという普通の悪の組織がやるような作戦にまで後退している。ヒーローが商売っ気を出して失敗するオチは良かったけどね。
作画も弱め。今回は人々にTON-MEN風スーツを着せて、無数の群集にTON-MENが紛れるという『ウォーリーをさがせ!』的なコンテは良かったのだが、もっとモブをそれらしく動かせばアニメーションとして楽しくなっただろうに……