門由利子演出。物語が弱いというか、段取りくさかったが、クライマックスのアクションが良かった。
主人公達のドラマはあまり動かず、キャラ弁やじゃんけんぽん変更といった小ネタで繋ぐ。まだ「絆」ができるほどの間柄ではないと自覚している台詞が興味深かったくらい。
キュアマーチの描写も、活躍させるためにワガママな先輩を登場させたり、他のプリキュアがまともな戦闘をしなかったりと、周囲を落として活躍させる方向でしか動いていない。たとえば、先輩がキュアピースを見て前回努力賞の子と気づくとか、生徒会長とともにキュアビューティも登場しておくとか、前後の回との繋がりを強調すれば印象も違ってきたかも。生徒会長が出てこないと事態が収拾されなかったところは、1位のいない今シリーズのプリキュアらしさがあったが、それくらい。
しかし、川原で敵と遭遇しての戦闘は素晴らしい。キュアマーチが力を制御できずに橋桁に激突するようなギャグで一息いれてから、一気に作画リソースをそそぎこんだアクションでたたみかける。煙のフォルムもいいし、短いカットながらキュアマーチが走る場面の背景動画も良い出来だった。
