法華狼の日記

他名義は“ほっけ”等。主な話題は、アニメやネットや歴史認識の感想。ときどき著名人は敬称略。

「#オタク加害史」というハッシュタグを「いじめだし差別」と断言する「sweetvelvetsonnet@sweetvelvet0001」氏は、黒人侍を主人公としたゲームへの差別的な攻撃をつづけている人物でもある

「オタク」とカテゴライズされる存在が迫害されてきた歴史をまとめたいというツイート*1が先にあり、それならば「オタク」が加害してきた歴史もまとめようという反応があり、「#オタク加害史」というハッシュタグにさまざまな逸話が集められている。
 個々の逸話の情報としての正確性や、加害と評価することの妥当性はさておき、そのハッシュタグで逸話を語っているアカウントも少なからず「オタク」と自認したりカテゴライズされる立場のようなので、一種の自省や反省のような動きでもあると感じられる。
 実のところ、元となった「オタク迫害史」も「オタク加害史」もオタク同士の軋轢であることが少なくないようだ。たとえば画像投稿サイトのピクシブで活動する女性の「オタク」が、その活動を好まない男性の「オタク」によって検索汚染されたり外部にさらされた逸話などは、「オタク」にとって迫害でありつつ加害でもあるだろう。


自分はピクシブにてフェミニストになりすまし全くの無関係のアカウントに対する偽旗の犬笛を強行、実際は相手にされなかったため大ごとにならなかったものの過去凍結時にその際使っていたTwitterアカウントを流用したため発覚、未だにそれを思考実験として逃げている青識翔太さん?!
#オタク加害史


 さて、そのように逸話を集めている「オタク加害史」について、「オタク」に対するいじめで差別だと主張するツイートが一定の注目をあつめていた。


#オタク加害史
このハッシュタグって「オタク」という存在が「落ち度がある奴はどれだけボロクソに叩いてもいい」としてスティグマ化されて「差別しても構わないマイノリティ」が誕生してるのが恐ろしい。
完全にいじめだし差別。
これに左派のアカウントが乗っかってるの、マジで冗談になってないよ。

 しかし「落ち度がある奴はどれだけボロクソに叩いてもいい」のであれば、「落ち度」はひとつふたつあれば充分だろう。わざわざ逸話をあつめつづけている時点で、少なくとも数量は評価の対象になっていると解釈するべきだろう。数量にしたがって評価されるかぎり、無制限に叩く動きとはいえない。


 そしてエントリタイトルで書いたように、「sweetvelvetsonnet@sweetvelvet0001」氏もまた偽史と歪曲をもってゲームを攻撃する動きに加担しつづけている人物でもある。そのゲームを愛好する「オタク」を「迫害」したひとりともいえるだろう。


これ、白人(歴史を奪った側)と黒人(歴史を奪われた側)が、日本人をダシにすることで利害が一致してしまったある意味最悪なパターンが弥助問題だと思う。その本質というか発端は白人の人種差別なのに、そこを問題にされてないことこそが大問題。

 標的となったゲームと同じように歴史を題材にしている漫画家の大西巷一氏が、解説欄に誤りがあるという批判理由にひょうしぬけしていたことに対しても、「何周遅れで走ってんのこの人?」と非難していた。


アサクリについて、歴史改竄だ!としつこく言ってくる人がいたので少し話を聞いてみたが、後悔した。
「ゲーム中の解説欄での「弥助は武士だった」という記述は間違いだ!これは歴史改竄だ!捏造だ!」ということらしい。


何周遅れで走ってんのこの人?
弥助問題の本質は「白人が黒人を騙した人種差別問題」これ一択だからね。
弥助が実際に侍だったかどうかという話はとっくに飛び越えてて、盛りに盛ったトンデモ話が黒人社会に浸透してしまってることの方が罪深いわけ。しかも朝鮮まで手を伸ばしてる。

 もちろん弥助という黒人は残された資料が少なく確定的なことはいえないものの、多くの日本の歴史研究者も侍であったことまでは否定できないと考えている*2。そもそも日本の作品でも過去から弥助を侍として描写したものは多数ある*3
 御田寺圭氏のnoteを引いて、トランス女性や黒人がねじこまれているという主張もおこなっていた。マイノリティの出番を拒絶することの差別性だけでなく、自身の主張もまた作品への要求であるという自覚がないのだろうか。


ぶっちゃけこれってトランス女性のねじ込み行為に通じるものがあるよね。問題なのはジェンダー云々という女側のオウンゴール的要素がないにも関わらず、こちらに黒人ねじこみを要求してくるところ。

白饅頭日誌:12月16日「どうすればいい弥助」|白饅頭
@terrakei07
#note

 考証や調査をおこなった成果として教材につかえるモードが用意されていることと、作品全体がそのまま教材につかえるくらい史実にそっていることの区別もできていないツイートもあった。


「アサシンクリード ディスカバリーツアー」で検索すれば色々出てくるのにしらばっくれてるのがいて草

アサシンクリードが綿密な時代考証を売りにしてディスカバリーツアーとかいう教材に使えますモードまで用意して、ファンもそれを賞賛ポイントにしてたのは動かしがたい事実なのに、ガバ考証がバレた途端「フィクション」を強調し始めるのはマジで最悪な二枚舌だと思うよ。

 たとえば『ドラえもん』にはキャラクターを利用して新作をつくった学習漫画だけでなく、文章主体の学習本に原作短編を転載する場合もある。しかし、だからといって『ドラえもん』の描写がすべてそのまま学習につかえるほど現実にそって正確だと考えるべきではない。


 つまり「sweetvelvetsonnet@sweetvelvet0001」氏自身がオタクやクリエイターを攻撃し、「落ち度がある奴はどれだけボロクソに叩いてもいい」かのようにふるまい、黒人に出番がないようなマイノリティが差別されつづける状態を望んでいるわけだ。
 複数の愛好者が熱心に反論した*4こともあって現在はおちついているものの、標的とされたゲームや歴史研究者への攻撃は政治家もふくめて多数の同調者がいたし、今も「sweetvelvetsonnet@sweetvelvet0001」氏が考えをあらためていないように完全におさまったとはいえない。
 さて、この出来事は「オタク迫害史」だろうか。「オタク加害史」だろうか。

*1:現ポスト

*2:侍であったという説をSNSで主張することで批判の矢面に立ちつつ、「武士」と呼ばれるほどの立場ではなかったと主張する研究者もいるのだが、「sweetvelvetsonnet@sweetvelvet0001」氏が「武士」と「侍」を区別していないことから史実への興味関心が薄いことがうかがえる。 弥助が侍だったという歴史学者に対して、生成AIに調べさせた資料をそのまま疑問としてぶつけたら、その資料が実在しないことを指摘されたという笑えない話 - 法華狼の日記

*3:弥助が黒人の「侍」だったという話を今さら否定することはできない - 法華狼の日記

*4:印象的な論点をまとめた。 ゲーム『アサシン クリード シャドウズ』の販売後に判明した、神社内オブジェクト破壊や弥助の立ち位置などの意味について - 法華狼の日記