法華狼の日記

他名義は“ほっけ”等。主な話題は、アニメやネットや歴史認識の感想。ときどき著名人は敬称略。

『デリシャスパーティ♡プリキュア』第10話 泣かないでレシピッピ…誕生!ハートジューシーミキサー

敵幹部ジェントルーは生徒会長の姿にもどり、プライベートで食事を楽しむことに。そこでたまたま和実たちと出会うが、特に距離をつめるわけでもない。そして別の敵幹部の策でジェントルーは強化した怪物をあやつるが……


小川孝治コンテ。アクションで微妙な背景動画をカメラワークのためにつかっていたり、枚数制限のあった時代につちかわれた東映演出らしさがないので、生え抜きの演出家なのに他会社から呼んだスタッフのように感じられた。
キャラクターを斜めから、それもアオリや俯瞰で見たカットが多く、その顔の立体感がちょっとおもしろい。少し前にツイッターで話題になっていた「かわいくない」作画を思わせる。
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3人いる作画監督で最初にクレジットされている板岡錦が、作画監督としては原画の自由度を許容する傾向にあるところと関係しているのだろうか。


本筋は必殺技アイテムが新登場するだけの販促回で、ドラマとしてはあまり深められず、前回を受けて次回につなぐくらい。そのアイテムにしてもアクションがドラマと密接な感じではない。ただ戦闘終了後に、プリキュアに変身して調理器具としてつかおうかという思いつきに、壊れてしまうとローズマリーがあわてた描写が、販促商品の注意を物語にもりこむ手法として印象に残った。
また、敵幹部から味方になるキャラクターが悪事をはたらいていた理由について、脅迫されていたとか洗脳されていたとかいう設定は安易としか思えず好きになれないが*1、今回で生徒会長の実家にからむ事情もあるらしいとうかがえたので、とりあえず先行きの興味はもてるようになった。

*1:自由な選択として悪事をはたらいていた時、味方として受けいれる説得力を出すことが難しいこともわかるが。