法華狼の日記

他名義は“ほっけ”等。主な話題は、アニメやネットや歴史認識の感想。ときどき著名人は敬称略。

『劇場版ハイキュー!! ゴミ捨て場の決戦』

 これまで練習試合をくりかえして、たがいの実力を認め、高めあってきた烏丸高校と音駒高校。カラスとネコの、初めての本当の試合がおこなわれる……


 人気バレーボール漫画を原作として、TVアニメ4期の続編として2024年に公開されたアニメ映画。原作で人気の試合ひとつだけでひとつの長編アニメとして成立させている。

 TVアニメ1期から3期までを監督した満仲勧が復帰し、脚本も担当した。キャラクターデザインと総作画監督を担当した岸田隆宏など、他のスタッフもほとんどTVから継続。


 もともと全体の尺が1時間半に満たない上に、ED後にエピローグと次の物語へのブリッジがあるので、かなり本編は短め。
 前半は劇場作品にしては安易なイメージシーンやテロップが多くて、良くも悪くもTV版の延長という印象が強い。止め絵は目立たないし、複数のキャラクターを同時に動かせているが、これはTVアニメの段階から素晴らしかったので逆に劇場版の飛躍を感じづらかった。
 しかし後半にかけて見ごたえが出てくる。特にラリーで2回、すさまじいカメラワークの長回しがあり、特に後者はアニメでは珍しい主観視点をやりきった凄みがあった。主観視点であるがゆえ、カットを割らずに回想に移行できるという演出上の意味もある。Production I.G制作なのでレイアウトや背景などにデジタル技術を活用していると思うが、これを近年の手描きアニメで楽しめたところがすごい。