法華狼の日記

他名義は“ほっけ”等。主な話題は、アニメやネットや歴史認識の感想。ときどき著名人は敬称略。

平成ガンダムで敵メカが活躍している映像や画像の紹介集

最近のガンダムは量産機が活躍しないから、昔と違って量産機の玩具が売れないという主張がある。下記コメントが代表だ。
「今のガンダムは敵メカの見せ場がない、敵役のおもちゃが売れないのも自業自得」という論。 - INVISIBLE D. ーQUIET & COLORFUL PLACE-

ガンダムはその後「リアルな戦争もの」としての評価を確立されてしまいます。「リアルである」と見られるということは、「リアルでない」というツッコミを切り返す理屈なり根拠をもってなければならない、という点がスタッフを縛り、結果として「主人公のガンダムと勝負できるのは敵のガンダム、その他量産ロボは雑魚」という方法論がひとつの定型になってしまいました。プロレスに例えるなら、中堅レスラーがやっていた「敵メカ」を練習生にやらせるようなもので、じゃあ(ただやられるだけの)練習生にファンがつくのかといったらそりゃ無理ですよね(笑)。

すでにTogetter等で批判されているが、あらためて私からも反論しておく。主に、昔は良かったという観念を。
「今のガンダムは敵メカの見せ場がない、敵役のおもちゃが売れないのも自業自得」という論。 - Togetter
なお、ここでの「平成ガンダム」は、富野由悠季監督以外がシリーズ作品を監督*1した『機動戦士ガンダム0080ポケットの中の戦争*2以降のアニメ作品全般を指す*3


まず、上記まとめでも指摘されているが、ガンプラブームの極初期を除いてガンダムが常に最も売れていたことは、過去に模型雑誌『モデルグラフィックス』等が指摘して、公的にも数字として認められている。これは初代の『機動戦士ガンダム*4より後は、傾向として変わらない。
そして平成ガンダムで、『機動武闘伝Gガンダム』と『機動新世紀ガンダムX』では、そもそもガンダム以外の量産機は敵味方ともに玩具が発売されていない。『新機動戦記ガンダムW』は敵メカもプラモデル化されていたが、量産機は中盤から登場した機種だけだ*5
平成ガンダムガンダム同士が戦う傾向は、初代を監督した富野作品『機動戦士Vガンダム』で複数種類の敵メカが玩具化されたものの、売れ行きがかんばしくなかったという結果があったためだ*6。そして『機動戦士Vガンダム』に敵のガンダムはいなかった。そしてガンダムだけを商品化する作品とするため、ガンダム同士が代理戦争バトルする『機動武闘伝Gガンダム』が作られた。つまり上記コメントの「主人公のガンダムと勝負できるのは敵のガンダム」という主張は、企画に要請された順序から的を外している。


さて、それでは本題である。ガンダム以外の敵メカは、実際のアニメ作品でどうあつかわれていたかという問題だ。

実は現在放映中の最新作「ガンダムAGE」は、久しぶりに「ガンダムではない敵メカに見せ場が用意されている」作品なんですが、設定もお話も演出もダメなので別の意味でまったく売れない(主人公のガンダムですら売れてない)という悪い冗談みたいな現状。

もちろん多くの作品ではガンダムが中心となって活躍している。ガンダムが常に最も売れていたから、当然とはいえるだろう。
最初の平成ガンダムである全6巻のOVA*70080からして、量産機が魅力的に活躍*8する作品でありながら、ガンダムが初戦闘した第4巻で売れ行きが上がった。そのため後の作品では初回からガンダムが登場することが慣例となったほどだ*9
第1話で主人公がボールという人型ですらない量産機に乗って戦ったOVA機動戦士ガンダム第08MS小隊』は、ガンダムが活躍する第2話と合わせて第1巻が発売された。先述した富野監督作品の『Vガンダム』は時系列をいれかえてガンダムの登場する話を初回へ持ってきた。
ガンダムが初回に登場しなかった平成ガンダムは、放送局を変更して富野監督作品として鳴り物入りで制作された『∀ガンダム』と、ガンダム以外の試作機や量産機の視点から『初代ガンダム』の裏面を描いた3DCG制作のOVA機動戦士ガンダムMS IGLOO』くらいといっていいだろう。
逆にいえば、マニア向けの媒体ならば、今でもガンダム以外のメカを中心に活躍させることができる。最も新しいOVA機動戦士ガンダムUC』では、ガンダムは1機しか登場しない*10。戦場では、名もなき兵士が乗る量産されたメカ同士の戦いが、静かな熱を濃密にはらんで展開されている。その様子は各エピソード冒頭数分の特別配信映像で楽しめるだろう。
機動戦士ガンダムUC | バンダイチャンネル|初回おためし無料のアニメ配信サービス


そして、ガンダムが最も見せ場が用意されているからといって、ガンダムではない敵メカに見せ場が長らくなかったという主張も大きく的を外している。
ガンダムではない敵メカに見せ場が少ない作品は、ガンダム同士が代理戦争をする『Gガンダム』か、ガンダムを特別な機体として敵味方陣営が積極的に運用した『機動戦士ガンダムSEED』くらいだ。他の平成ガンダムは、特別な敵メカはもちろん、雑魚と見なされやすい量産機にも大きな見せ場を与えている。マニア向けなOVAだけでなく、TV放映された長期シリーズ作品でもだ。
その具体例を公式配信されている映像や画像から確認していこう。


まずは1995年制作の『ガンダムW』初回を紹介する。バンダイチャンネルで無料配信されている。
新機動戦記ガンダムW | バンダイチャンネル|初回おためし無料のアニメ配信サービス
美少年の乗るガンダムが華々しく活躍する作品という先入観で見ると、いきなりOPで驚かされるはずだ。1分10秒ほどで白色の敵メカ「トールギス」が主人公の乗るガンダムを攻撃、腕を切断する。

もちろん主人公は反撃するのだが、その対象は別の敵量産機だ。トールギスは本編において中盤で登場し、操縦者に過大な負担を与える1機だけの特別なメカとして活躍した。ちなみにトールギスは作中全てのメカの基礎となった試作機という位置づけであり、顔面のデザインや白色を基調とした姿も、初代のガンダムを思わせる。「主人公のガンダムと勝負できるのは敵のガンダム」という主張は誤りだが、「主人公のガンダムと勝負できる敵はガンダムと共通する設定を持っている」という主張だったならば、機体性能の話題に限れば必ずしも誤ってはいなかったかもしれない。
本編においても、7分30秒ごろに開始された主人公機と敵量産機の戦闘で、さらに意外な顛末をむかえる。大気圏突入後に落下しながら戦う敵味方、華々しく変形したガンダム、強力な武装で量産機2機を一撃で消滅させる主人公、といった見せ場が連続するまではお約束。しかしパラシュートで落下するという視覚的にも低機能な敵メカがガンダムに組み付き、その操縦者ゼクスが脱出して動きのとれないガンダムごと海面へ自由落下。主人公の作戦を失敗させて、情報隠蔽のため自殺を試みさせるところまで追いつめた。ワンオフのカスタムメイドではない「雑魚」だからこその「見せ場」がちゃんと描かれ、ゼクスという仮面をかぶった敵キャラクターを強く印象づけた。


もちろんガンダムが負けるばかりではなく、終盤16分ごろからは複数の別ガンダムが敵量産機を一掃する姿が描かれる。後の回でも数十機を相手にガンダムが戦闘で勝利する展開があり、確かに敵メカを雑魚として描いているという印象を持った視聴者もいるだろう。しかし、先述したようにトールギスのようなワンオフ機は性能でガンダムに拮抗し続けたし、中盤以降は量産機でも「ビルゴ」のようにガンダムを性能で圧倒する機体が登場し続けた。最後の敵メカこそ敵が開発したガンダムだったが、物語に登場する敵ガンダムはその1機だけ。他の敵メカにも少なくない見せ場が存在し続けていた*11
ガンダムに拮抗する性能を持つワンオフ機、性能の低い機体でも知略や技能でガンダムを苦しめる優秀な操縦者。この2つの展開が敵メカが戦闘で活躍する雛形となり、以降の平成ガンダムもおおむね踏襲されていった。


次に1996年『ガンダムX』の初回を紹介しよう。様々なメカが魅力的に活躍した『ガンダムW』とは違い、敵もガンダムも地味なあつかいだったが、その立ち位置は映像作品として意味があった。
機動新世紀ガンダムX | バンダイチャンネル|初回おためし無料のアニメ配信サービス
まず、開始40秒ころのアバンタイトル、歴史回想においてガンダムが初登場。「決戦兵器」とナレーションされ、その言葉通りの圧倒的な火力を見せるのだが、ここでのガンダムはいきなり量産されている。

厳密には量産されておらず、中心のガンダム以外は遠隔操作されている設定だが、ともかく機能的には複製されたものであることに変わりがない。ガンダムに特別な魅力を持たせた作品ではないことを序盤で示している。
そして始まった本編では、大戦後に荒廃した地球で少年が生き抜いていく姿が描かれる。物語を牽引するのはガンダムの謎というより、ニュータイプという超常能力を持った少女だ。
終盤19分には主人公がガンダムへ乗り込んで敵量産機を倒すのだが、その敵メカはアバンタイトルガンダムと同陣営に属していた機種だ。つまり統治者が力を失い、廃棄されたメカが敵味方の区別なく利用される世界設定なのだ。
次の第2話では夜盗がメカを奪いあう姿が描かれるのだが、その夜盗達が乗るメカも千差万別で、組織として統一されていない始末。敵味方にも異なるガンダムが登場して活躍が少ないものの、これも様々なメカで最も強い機種という作中の立ち位置をそのまま反映しているだけで、地味であること自体は物語の要請に従った結果だ。主人公の乗るガンダムだけは特別な意味を持たされているが、その機体単独の能力というより、月面からエネルギーが供給される攻撃システムの末端という意味が強い。もちろんガンダムがワンオブゼムな世界である以上、ガンダムを圧倒する別のワンオフ機も何度となく登場する。
ガンダムではない敵メカに見せ場が用意されている作品ではないかもしれないが、そもそもガンダムも平等に見せ場が少ない作品なのだ。先述したように量産機やガンダム以外の敵メカは商品化されず、ガンダム商品の売れ行きもかんばしくなかったらしいが、それは「主人公のガンダムと勝負できるのは敵のガンダム、その他量産ロボは雑魚」という方法論の結果ではない。あくまでメカを物語を支えるための道具と割り切ったためだろう。


テレビ朝日の騒動で打ち切られた『ガンダムXからしばらくして、1999年にフジテレビ系列で始まった富野監督のTVシリーズ∀ガンダム』も、初回が無料配信されている。
∀ガンダム | バンダイチャンネル|初回おためし無料のアニメ配信サービス
先述したようにガンダムが本編に登場しない。フラットというメカに乗って主人公が地球に降り立ち、社会に溶け込んでいく様子だけが描かれる。戦闘メカは先史文明の遺産として発掘され利用される設定で、『ガンダムX』以上にメカが作品世界を形作る道具として扱われている。
もちろん後の回から主人公は発掘されたガンダムに乗って活躍するのだが、中盤までガンダムという呼称は使われず、しかも本編で登場するガンダムはその1機だけ。旧時代の歴史映像資料が登場する場面を除いて、TV作品ではひさしぶりに、最後の敵メカどころか敵ガンダムすら登場しなかった。
そもそもガンダムのデザイン自体、映画『ブレードランナー』で有名なシド=ミードに依頼したもので、過去のガンダムが持っていたデザインラインどころか、日本のロボットアニメファンの嗜好から大きく外れるものだった。
System-∀99 ∀ガンダム(∀ガンダムより) | GUNDAM.INFO


マニア評価こそ高かったが売れ行きがかんばしくなかった『∀ガンダム』から、今度はMBSに製作を移して2002年から『機動戦士ガンダムSEED』が始まった。無料でアカウント取得できる会員向けに初回が配信されている。
http://www.b-ch.com/ttl/index.php?ttl_c=119&mvc=6_0_150631_1_0_0
ガンダム複数が敵に強奪される初回の内容で象徴されるように、作中で最も技術力が注がれた高機能の特別兵器としてガンダムが位置づけられ続けた作品だ。しかし戦争物らしい雰囲気を緻密なメカ作画で描いたアバンタイトルのように、シリーズをリセットした商品展開を目指した作品らしく、量産機を活躍させられる余地を作っていた作品でもある。名も無き敵兵士が操縦席に家族の写真をはっているような、戦争物で王道の描写も存在した。

特に序盤では、ムウという味方側のキャラクターが人型ですらないメカ「メビウスゼロ」を駆使して、様々な可能性を感じさせる強い印象を残した。いかにも歴戦のエースパイロットらしく、第5話では強奪されたガンダムをふくむ敵メカを知略と技術で翻弄した。
TS-MA2mod.00 メビウスゼロ(機動戦士ガンダムSEEDより) | GUNDAM.INFO

ただし残念ながらムウの活躍は序盤の例外にとどまり、量産機をガンダムが圧倒的に優越する世界観が、話数を重ねるごとに固定化されていった。後半になると敵エースパイロットが乗る新型機「ゲイツ」は初戦闘でガンダムに手も足も出ないどころか四肢切断されたり、敵勢力もなぜかデザインを踏襲してガンダムを作ったり*12、そのため最後に戦う敵メカが基本的にガンダムだったり*13
終盤の状況は、2004年から放送された続編『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』でも踏襲され、ほとんどのメインキャラクターがガンダムに乗って戦い、量産機どころかガンダムの一部にも活躍の機会が少ない機種が見受けられた。
http://www.b-ch.com/ttl/index.php?ttl_c=395&mvc=6_0_150632_1_0_0
しかし様々な量産機が活躍する世界観の可能性は、西澤晋監督による外伝的なOVA機動戦士ガンダムSEED C.E.73 -STARGAZER-』で映像化された。
機動戦士ガンダムSEED C.E.73−STARGAZER−|STORY|<STAGE-1>

合計して1時間にも満たない中編作品だが、その第1話にあたる10分全てを敵量産機と戦車の戦いにあてて、作品世界を広げることができた。


そして2007年にMBSで製作された『機動戦士ガンダム00』。こちらは1期と2期で味わいが異なる作品となっているが、それぞれの初回が無料配信されているため比較しやすい。
機動戦士ガンダム00 ファーストシーズン | バンダイチャンネル|初回おためし無料のアニメ配信サービス
まず1期は主人公の少年兵時代をアバンタイトルで描き、量産機であっても歩兵にとっては恐怖であることを印象づけた。

その上でガンダムが登場し、量産機を一気に撃破していった。いったん敵メカを高性能に見せてからガンダムが撃破するという演出は、OP後に物語が本格的に動き始めた後でも踏襲される。この初回では、確かにガンダムが圧倒的な性能を見せるだけ。
しかし第3話の時点でベテランパイロットが重量感ある量産機「ティエレン」で戦闘、わざと損傷を受けつつ近接し、ガンダムを一時的に拘束することに成功しかけた。
STORY | 機動戦士ガンダム00 [ダブルオー]

その後も、性能の低い量産機を強化しつつ奮闘させて、操縦しているキャラクターを印象づけるパターンが続いた。そして1クール終盤では、世界的な共同作戦を立ててガンダム人海戦術疲労させていく作戦がとられた。
後半からは主人公と同じ組織のガンダムが登場して、敵対しつつ途中で退場。あくまで組織内の対立を示す伏線として処理された。そうして組織からガンダムの性能を支える技術が流出し、ジンクスという量産機が完成してガンダムを圧倒していく。「主人公のガンダムと勝負できる敵はガンダムと共通する設定を持っている」パターンだ。
STORY | 機動戦士ガンダム00 [ダブルオー]

末端肥大型が多いガンダムの人型メカデザインとは異なる、太股が太くて脛が細く、首がなくて全体がずんぐりと丸い、独特のプロポーションが特徴的。演出面でも、映像上で2回以上攻撃されないと撃破されないという制約をかすことで、耐久的な強さを視覚的に描写していた。
そして1期の最終回は非ガンダム型の敵メカ、それも序盤から登場する量産機を特別に改造した機体「GNフラッグ」が最後の敵となり、『∀ガンダム』以来の敵ガンダムがラスボスではない作品となった。


半年間をはさんで2008年に放映された2期では、1期の終盤を受けついで、ガンダムに技術的なアドバンテージが少ない状態で始まった。
機動戦士ガンダム00 セカンドシーズン | バンダイチャンネル|初回おためし無料のアニメ配信サービス
主人公の乗るガンダムは1期最終回で半壊したものを間に合わせで補修して使用している。性能面で敵の量産機に対して大きく劣っているのだ。敵小隊を奇襲しつつも1機相手にも敗北して腕を両断され、撃破寸前まで追いつめられる。


この後も1クールを通して普及した量産機に主人公勢のガンダムは苦戦を続け、さらに2クール目はワンオフ機も戦場に多く投入されて主人公と相対する。主に外伝作品で量産メカが活躍した『機動戦士ガンダムSEED』と違って、本編でガンダムを苦戦させるような印象深い場面が複数ある。
最後の敵メカこそガンダムであったが、敵の量産機が終盤で味方となったりもして、むしろ好感を持ちやすい活躍の機会が増えていったともいえる。
また、最終回の敵はいったん高性能な新機種のガンダムを使用した後で、1期の初回冒頭に登場した古いガンダムに登場。対する主人公も1期で搭乗していた機体のリメイクに乗り込む。「主人公のガンダムと勝負できるのは敵のガンダム」といった性能を反映した戦いではなく、たがいに追いつめられた末の選択だった。


このように「ガンダムではない敵メカに見せ場が用意されている」作品は『機動戦士ガンダムAGE』がひさしぶりとは言いがたい。いくつかの作品では活躍が不充分に感じられることもあるだろうが、同等以上の水準で量産機が活躍する作品は継続して存在し続けていたこともたしかだ。
機動戦士ガンダム00』の初回でガンダムが圧倒的な性能を見せる場面だけを印象に残したり、『機動戦士ガンダムSEED』の中盤以降の印象ばかりが残っているのかもしれない。あるいは、ちまたの噂を耳にしただけを根拠として語っているのかもしれない。
いずれにせよ、アニメ作品を楽しみたいなら、実際に視聴することが一番だ。たとえ批判するにしても、実際に視聴してからであれば、ずっと説得力が上がるだろう。もちろん興味がなければ見る義務などありはしないが、実際に見なくても少し調べただけで誤りとわかる情報を信じて流布することは避けたい。

*1:富野総監督作品で下部に監督を置いた作品は、実質的に富野主導作品と考えて除く。

*2:以降、『0080』と表記。他の作品も最初の言及で正式名称を書き、以降は適宜簡略表記する。

*3:ただし「SDガンダム」と呼称されるロボットを二頭身キャラクター化した作品群は除外する。

*4:以降、『初代ガンダム』と表記。

*5:簡易キットとして時期を遅らせてプラモデル化されていたことはある。

*6:主人公が初搭乗して奪う結果となった敵メカや、最後の敵となったメカが玩具化されていなかったり、商品ラインナップにも疑問が多々あったが。

*7:オリジナルビデオアニメーションの略。TVや映画といった媒体に乗せることを優先せず、映像ソフトをレンタルや販売することで利益をえることを目的としたアニメ作品のこと。劇場やネットで先行公開されることもよくある。

*8:特に第1巻アバンタイトル戦闘は『電脳コイル』監督で知られる磯光雄が作画を手がけ、メカの存在感や巨大感を表現しつつ、アニメらしい動きの快楽で新たなリアリティを表現し、業界でも高く評価された。http://style.fm/as/01_talk/inoue03.shtml

*9:OVAは巻を重ねるごとに売れ行きが落ちる傾向があるという。この『0080』に関する情報は、OVA制作者インタビュー集『MOBILE SUIT GUNDAM 80/83/08―機動戦士ガンダム ハチゼロ/ハチサン/ゼロハチ』を資料とした。

*10:正確には少し微妙な部分もあるが。

*11:ガンダムの性能差だけでテロリストが正面から軍隊に勝つことが難しいという前半の緊張感は、残念ながら池田成監督が途中で降板して以降は途切れがちになったが。

*12:複数の敵ガンダムが登場した『ガンダムX』は、敵こそが過去からガンダムを開発運用していた勢力であり、主人公側がガンダムを強奪したりして私的利用しているという構図だった。

*13:http://www.gundam.info/content/693