法華狼の日記

他名義は“ほっけ”等。主な話題は、アニメやネットや歴史認識の感想。ときどき著名人は敬称略。

『名探偵プリキュア!』第16話 探偵エリーの事件簿!?

 小林には好きな探偵小説があるという。その小説の作者、来栖エリザが事務所をおとずれて、新作の参考にするため探偵をやりたいという。さっそく猫探しの依頼を引きうけて、飼い主の赤山虎太郎から聞いた情報で目星をつけ、明智と小林をつれて街をさがしてまわるが……


 佐多賢人脚本で、ペット探しという地に足のついた探偵業を題材に、サブキャラクターの暴走でメインキャラクターをふりまわす。並行してジェットが赤山という少年の相手をして、さらにファントム怪盗団でも森亜とアゲセーヌが独立して動いて群像劇の面白味があった。
 猫探しは途中の河川敷で出会った似ている猫が、さがしている猫が変化したものという真相はわかりやすかった。他にもよく似ているが微妙に違う猫をいくつも登場させておけば、いいミスディレクションになって真相を隠せたと思うのだが。猫が行方不明になる直前に赤山母が行った「美容院」も、最初に説明した時にイメージとして散髪屋のような情景を見せれば謎が複雑化できたと思う。
 とはいえ、明智と小林が真相に気づく直前に、依頼時に説明された「美容院」の印象が変わるところにミステリ的な視点の変化はあって、そう悪い印象はない。来栖が当時に流行していたプロファイリングをつかって小林が明智に説明するところはタイムスリップ作品らしさもあった。


 森亜が明智たちをからかったり、今回は小林が剣型の新必殺技をつかったり、好戦的なところもシリーズのなかでは珍しい。
 作画は良いカットがちりばめられていて、森亜の微妙な表情が目を引いた。河川敷のアクションでは背景動画をつかった珍しいカメラワークもあった。
 コンテは中島豊で、作画監督は北島勇樹。原画は新必殺技バンクもあって多め。