法華狼の日記

他名義は“ほっけ”等。主な話題は、アニメやネットや歴史認識の感想。ときどき著名人は敬称略。

緊急避妊薬が市販されなかった責任を、フェミニストとセックスワーカーの両方に同時にかぶせる理屈がよくわからない

 勃起不全治療薬は早々に市販化されたのに、より健康に必要な緊急避妊薬の市販化には時間がかかったことを指摘する「はなびら葵@hollyhockpetal」氏*1に対して、下記のようなリプライがあった。


緊急避妊薬の市販化がめっちゃ遅いのって、「緊急避妊薬に大反対してたフェミニスト」と「売春婦」のせいだよねほんま…

関係ないフェミが「市販化でオスが気軽に生性行為し始める!」とか被害妄想しだして若い女性を困らせたり、売春婦が避妊無し行為で荒稼ぎ(脱税)のために利用する想定もできるし

 大前提として、フェミニストとセックスワーカーが医療行政や法律の全責任が問われるほど影響力があるという設定もよくわからない。


 一応、緊急避妊薬をもとめるほうがフェミニストの主流と思うが、性嫌悪から緊急避妊薬を拒絶するフェミニストの流派がいないわけではないとは思う。
 しかし「売春婦が避妊無し行為で荒稼ぎ(脱税)」という主張を「さな🐰リッター@sana_19990317」氏が同時におこなう意味がわからない。


 緊急避妊薬があればセックスワークで好まれないコンドームを避妊のためにつかわずにすむので*2、喜んだ客が増えたり対価を多く出すという発想なのだとは思う。
 しかしその発想は、まさに「市販化でオスが気軽に生性行為し始める!」そのものではないだろうか。男と女のどちらに主体性を見いだすかの違いはあるにしても、気軽に性行為する想定を緊急避妊薬を市販化しない根拠にしていることには変わりない。
「さな🐰リッター@sana_19990317」氏は、自分自身こそが性嫌悪的でセックスワークを蔑視する「フェミ」という概念を、最悪のかたちで体現している自覚がないのだろうか。

*1:はてなアカウントはid:dentpetal。女性歯科医という。

*2:他の効果の高い避妊方法をつかう場合でも、感染症をさける効果を期待して使用するべきだが。実際はコンドーム自体は単独での避妊能力は万全ではない。