法華狼の日記

他名義は“ほっけ”等。主な話題は、アニメやネットや歴史認識の感想。ときどき著名人は敬称略。

『日本の、これから ともに語ろう日韓の未来』について少し

8月14日にNHK総合で放映された討論番組だが、まさか「アニオタ保守本流」で有名なaniotahosyu氏が出演しているとは。
aniotahosyu氏が主張した内容はさておき、編集でカットされた部分について報告しており、これがけっこう興味深い内容になっている。
NHK総合「日本のこれから、共に語ろう日韓の未来」出演 - アニオタ保守本流

1.日本側出演者の一人が日韓関係を擬人化(日本と韓国は過去に恋人関係であり、日本が浮気したから韓国が怒っている云々)した部分


⇒場内は受けたが、崔洋一監督が突如として「歴史とはそういうものではない!君はこの場所に一番場違いな人間だ!」と烈火の如く怒り、場が凍りついた。


2.小倉教授と監督のバトルの一部


⇒客観的、客観的じゃないという部分の続き。崔監督は客観的事実の最大のものとして日韓基本条約を挙げ、あれについて韓国人はどう思っているか等を韓国人に直接尋ねて紛糾。ただし、この部分は崔監督自身が「これはね、もう放送しなくていいから!」と一方的に宣言した上で京大の小倉紀蔵教授と遣り合っていたので放送しないことが前提でのバトルだったと思われる。小倉教授はもっと話したかった感があり、憮然とした感じでスタジオを後にした印象。

このような崔監督の信念は放映された映像でも残っていたように思える*1
特に、誤った歴史を主張する人々は批判しなければならない、それが責任だといった立場を堂々と表明したことは素晴らしかった。さらに、別のパーソナリティー*2が言論に対する抑圧になりかねないと批判したことに対し、崔監督は自身達が権力者ではないことを指摘し、それゆえに同じ言論で批判するという立ち位置を明確化するにいたっては、東浩紀教授に聞かせたくなった。

*1:ほんの少し見ただけなので、番組全体の論評はできない。

*2:たしか小倉教授かな。