法華狼の日記

他名義は“ほっけ”等。主な話題は、アニメやネットや歴史認識の感想。ときどき著名人は敬称略。

『HEROMAN』第14話 ビリーガー

逃亡中についつい知人と連絡をとってしまい、そこを敵に察知されるという発端はありきたり。嫌いな展開ではないし、3人のうち主人公1人だけこっそり電話をするという内容だから、感情の流れで見ても不自然ではないが……主人公が一言謝る場面はあっていいと思う。
無人の町*1という舞台を活用し、敵味方が立体的に入り乱れる中盤は素晴らしい。もちろんアクション作画の良さ*2も面白味を支えている。
あと細かいところで、主人公側が敵通信網を傍受した場面はマッドサイエンティスト設定が御都合主義に感じたが、そのまま調子に乗ってコンピュータをハッキングしたせいで傍受されていると敵が気づくところは巧い。よくある描写でも、ちゃんと調理して作品に合った新しい味わいにしあげている。

*1:いかにも政府の作戦らしさがあり、主人公が異変に気づく様子も雰囲気が出ている。ついでに面倒な群集シーンを描く必要がないという制作上の利点まである、一石三鳥の描写。

*2:作画監督の垪和等は若手らしいが、1人で担当しながらキャラもメカも全く破綻せず、よく動いている。