逃亡中についつい知人と連絡をとってしまい、そこを敵に察知されるという発端はありきたり。嫌いな展開ではないし、3人のうち主人公1人だけこっそり電話をするという内容だから、感情の流れで見ても不自然ではないが……主人公が一言謝る場面はあっていいと思う。
無人の町*1という舞台を活用し、敵味方が立体的に入り乱れる中盤は素晴らしい。もちろんアクション作画の良さ*2も面白味を支えている。
あと細かいところで、主人公側が敵通信網を傍受した場面はマッドサイエンティスト設定が御都合主義に感じたが、そのまま調子に乗ってコンピュータをハッキングしたせいで傍受されていると敵が気づくところは巧い。よくある描写でも、ちゃんと調理して作品に合った新しい味わいにしあげている。