寒さに負けてこたつで丸くなる猫型ロボットドラえもん、よだれを滝のように流して巨大ドラ焼きを食べ進むドラえもん。
今回は前後半ともにスラップスティックな内容で、どちらもドラえもんのダメダメぶりが楽しいが、ちょっと内容は単調かな。ひたすら苦痛が大きくなったり、極端な出来事が起こったりするばかりで、メリハリが足りない。
あと、「やりすぎ!のぞみ実現機」で街が崩壊した原因として「季節外れの大竜巻」という台詞が入るが、街全体で鉄筋コンクリートの建造物が大竜巻で崩れ落ちるとは思えない。あくまで推測だが、ハイチ大地震を受けて台本を変えたのではないか。結局は作中現実でも起きないこととなった大災害なのだが、ドラえもん募金*1でハイチ大地震を支援していることもあるだろうし、念のため娯楽の題材として用いるのはひかえたということなのだろう。
急いで自主規制したのだと仮定して、その判断は尊重したいと考えるが、それで不自然な描写になってしまうと変更前が見当ついてしまう。たとえば隕石落下とか、もっと確率的にありえないような災害原因に変更すれば、より良かったと思う。