法華狼の日記

他名義は“ほっけ”等。主な話題は、アニメやネットや歴史認識の感想。ときどき著名人は敬称略。

いくつか返答

はてなブックマーク - 自作解説という地獄についてと、誰もが使う読心術について - 法華狼の日記

NaokiTakahashi いや、その場合公言された表現内容が問題なのであって、その創作意図が問題なんじゃないんだよね。そこの点がミスリードだと思う。裁かれるのは表現の意味内容であって、意図ではない。

やりとりが始まったエントリから読み返してほしい。
実は全て同じ話 - 法華狼の日記
「制作意図」だけを問題にしたわけではなく、当初から「周辺」についての話と明記している。むしろ製作意図は作品に付随する周辺の一つにすぎない。受け手の問題から考えていることもあって、まず具体的に「レビュー」を取り上げていることに注意。
なぜ製作意図の話だったかというと、制作状況がインターネットで公開されている作品を話題にしていたから。


http://d.hatena.ne.jp/harutabe/20090702/1246489066

作品つまりパッケージングされた(狭義の)表現については批判も否定もしないけど、製作者の普段の言論その他(広義の)表現については批判します、って、なんで作品は批判しないんですかね。

その「狭義」「広義」の使い方は少し違う。「普段の言論」という把握も、こちらの意図とは異なる。
フィクションに対する感想や解説はフィクションではないということが見落とされがちで、表現規制へ反対する人が気づかずに危うい主張をしている様子を各所で目にしたことが下記エントリを書いた理由。
実は全て同じ話 - 法華狼の日記
できれば、作品を発表することに対する制約を可能な限りなくしたい。だから、フィクションに対するある種の過剰な批判*1を避けるため、フィクションに付随する様々な批判とは区別するべきと指摘した。
もちろんフィクションを批判するべきではないという意味は持たない。今はまず区別したいという意図を語っているわけ。

*1:ざっくり説明すると、描写をベタに読んだ批判のこと。