法華狼の日記

他名義は“ほっけ”等。主な話題は、アニメやネットや歴史認識の感想。ときどき著名人は敬称略。

『機動戦士ガンダム00』MISSION-2 ガンダムマイスター

「全勢力に武装介入」という設定は、実は難しく考える必要なくて、単に様々な舞台でガンダムのアクションを見せるための方便にすぎないのじゃなかろうか。テーマじゃなく、ただのモチーフ。
だから主人公勢の目的は不明瞭なままで、応じる各勢力のモビルスーツ操縦者側にドラマがある。『新機動戦記ガンダムW』の序盤と似た状況だが、より目標が不可解。勢力図も要素が多すぎるので、どこに視点を置けば良いのか、迷うところも。
映像で演説をしていた首謀者が、実は2世紀前の人間だったという設定は面白いのだから、ED直前に明かせばより良い引きになったと思う。


コンテは寺岡巌。かつてはサンライズ系ロボットアニメでキャラクターおよびメカニックの作画監督を兼任し、荒いながら良く動くアニメートを見せてくれていたが、最近はすっかり演出方面に軸足を移した様子*1。接近しての殺陣、水平方向の狙撃、垂直方向の狙撃と、戦闘の見せ方がわかりやすい。
作画に負担がかかっていそうな感じもしたが、『ガンダムSEED』シリーズよりは止めるべき所を止めているので、序盤で力つきることはないと思う。原画の人数もロボットアニメとしては少ない方であるし、このまま安定してほしい。

*1:原画は時々やっているが。