法華狼の日記

他名義は“ほっけ”等。主な話題は、アニメやネットや歴史認識の感想。ときどき著名人は敬称略。

『電脳コイル』第17話 最後の夏休み

〜プール場面いらなくね?〜
あくまで前哨戦にすぎないが*1、各勢力の思惑が入り乱れた戦いは手馴れたもの。道路一面に描かれた暗号式の図柄*2、5体のサッチーが集結する映像のハッタリも充分。
ヤサコとハラケンの幼い結びつき*3が成立するかに見えた前半から、精神的に別離してしまう後半への流れも王道でいい。構成的に第8話から第9話に似ているが、主人公ヤサコが確実に物語の中心に近づいているので、話が進展しないストレスはない。……いいかげん話が重くなってきたため、ダイチどころかフミエまで仲良く舞台中央から退場しつつあるのは哀しいが。


今回は磯光雄監督が連名でコンテを担当。もう1人のコンテ担当は無数のアニメを渡り歩いて職人的にコンテを切っている福田道生
作画監督井上俊之で、原画には石浜真史久保田誓ら。なぜか第二原画に加来哲郎*4の名前が。

*1:そして次回に大戦闘が展開されない可能性は高いが。

*2:これは同時に、子供がチョークで陣地などを描いて遊んでいた時代を想起させる描写にもなっている。EDにも地面へラクガキする子供達がいる。

*3:重い過去を背負っていたりして、設定年齢に比して成熟はしているが。

*4:亜細亜堂作品でよく見るアニメーター。『かいけつゾロリ総作画監督等。