法華狼の日記

他名義は“ほっけ”等。主な話題は、アニメやネットや歴史認識の感想。ときどき著名人は敬称略。

『わんだふるぷりきゅあ!』第34話 ねこ、ネコ、猫集会

 写真家の父が帰ってきたことで、まゆは話したいことがたくさん。さらにいろはたちにも父の写真展を紹介する。しかしまゆの興味が父にあることでユキはひとりで街をさまよい、いろいろなことを試していた。そして猫集会に遭遇する……


 千葉美鈴脚本で、猫屋敷父の帰宅とユキの友人づくりを並行することで、まゆという少女の何にでも興味をもちすぎるキャラクターが浮かびあがる。個々のディテールは浅いものの、ちょっとひねった構造のストーリーとしては楽しめた。どこかから引用したような父の動物写真も、アニメで見るものとしては新鮮味がある。ひょんなことからユキが猫集会にかかわる過程に、もっと緊張感はほしかったが、ストレスをためずに流すところは今作の作風か。
 ただ顔面の作画修正はいきとどいているのに、アクションシーンのポージングが全体的に粗い。矢吹丈でもないのに両腕をだらりとさげた、てもちぶさたなポーズが目立つ。原因は絵コンテの河原龍太かもしれないし、外国スタッフもふくめて4人いる作画監督の責任かもしれないが、アクションアニメなのに待機時のポージングをきちんと設定していないことに根本的な問題があるのかもしれない。