衝突した猫屋敷まゆとユキだが、まゆは幼いころから心のささえになってくれたユキを思い、ユキは家の近くでずっとまゆを見守っていた。そしてまゆを外したかたちでプリキュアとガルガルの戦いがはじまるが、謎の能力によりプリキュアが小さくなってしまう……
前回*1につづいて成田良美シリーズ構成の脚本で、演出は土田豊。前後編の後編で新アイテムが出た第7話と同じタッグ*2。
基本的には前回からつづく不和を解消するドラマであり、ガルガルの背後にいる存在をにおわせながらその能力で既存のプリキュアを弱体化させて新プリキュア登場の必然性をつくる。
良くも悪くもオーソドックスな販促回で、ツッコミどころは少ないものの内容はうすく、特筆したい意外性や技巧性もない。「窮鼠猫を嚙む」のことわざを引いてキュアニャミーが負ける前フリを入れているとはいえ、やはりハムスターガルガルは前回に浄化して、今回はより強力なガルガルを登場させたほうが話の密度が濃くなったと思う。OPで明示されていたプリキュアがせいぞろいするまで、1クールをこえる話数が必要だったとは思えない。
稲上晃作画監督*3なので絵はかわいらしいしフリルの模様なども手描きでていねいに作画しているものの、アクションで攻撃をよける場面で静止スライドカットを多用して通常回とリソース配分の違いを感じない。