キュアマジェスティの正体について話しあう皆の前で、エルが自分だと主張する。どうすればエルが変身できるか、皆は試行錯誤してみるが……
シリーズへ近年から参加した加藤還一脚本と横内一樹演出に、シリーズ以前から活躍する爲我井克美と美馬健二の共同作画監督。
キュアマジェスティの正体がエルということはアバンタイトルで早々に明かして、前半はエルがどうすれば変身できるのか4人いつものバラバラ試行錯誤をみせて、後半に新戦士の活躍を見せる。
良くも悪くも一般的な新戦士の活躍回として、新情報を少しずつ見せながらも既存のキャラクターとパターンにとどまる。復活して巨大化して戦わされたミノトンが、プリキュアによって浄化されながらふたたび敵の道具として回収されるあたりも、物語が進行していない印象がある。
あまりエルというキャラクターに愛着がもてていないので、残念ながらドラマとして楽しめなかった。赤子というには精神年齢が高すぎ、超常能力で行動が自由すぎるので、守るべき対象が戦えるようになったという印象が弱い。
高架横という立地をつかった巨大感あるコンテや、電車への送電線を活用したアクションは良かった。水準的なバンク作画から違和感なくアクション作画に移行して、背景動画を少しつかったりカメラワークも力が入っている。
赤ん坊を戦いに参加させていいのかという問題提起を、距離をとるより近くでともに戦ったほうが安全という答えを出しつつ、虹ヶ丘ましろの曇り顔で次回へもちこすところも悪くなかった。評価は実際の答えを見てからになるが。
