法華狼の日記

他名義は“ほっけ”等。主な話題は、アニメやネットや歴史認識の感想。ときどき著名人は敬称略。

『トロピカル~ジュ!プリキュア』第18話 歩くよ!泳ぐよ! ローラの初登校!

変身がとけても二本足のままなローラは、人間として夏海の家に同居して、学校にも正式に通うことに。全校集会で紹介されて自信たっぷりに自己紹介し、授業も部活もいさんで参加しようとするが……


第12話*1以来の村山功脚本で、これまで人間生活を観察して論評していたローラが、自身も人間として初めて学校社会の一員となる。
いかにも思いあがりから大失敗しそうな流れで、おそるおそる見ていた。そこから授業の序盤で光合成の知識を正確に、特に海にかかわる部分は一般より詳細に答えたところが良かった。ローラの自信に裏づけがあったことがわかるし、以降の授業で地上の知識不足からついていけない展開にも説得力が出る。
前回の感想*2で言及した「ナシマホウ界」という過去作の設定を思い出す。人間とは違う知性を異なる社会と文化をもつ対等な存在として描けたのは、村山功がシリーズ構成だった作品群の延長にある。


あと、すでに予告映像で明かされていたが、水泳部の着用する水着がキュロットスカートのような下半身で、ボディラインを隠しつつ泳げるデザインになっていたことが興味深かった。

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メインキャラクターへの性的な視線をさけるため、夏になっても水着を描くことの少なかったシリーズだが、現実の対応にあわせて虚構で自然に泳ぎを楽しむ光景が描けたことは良いことではあるのだろう。
……もっともローラ個人は楽しむどころか、変身した人間の体になれていないため溺れてしまうオチだったが。